元F1ワールドチャンピオンのネルソン・ピケが、ルイス・ハミルトンを人種差別的な言葉で呼んでいたことが明るみになり、F1は声明を発表した。ネルソン・ピケの発言は、2021年11月にシルバーストンで開催された昨年のF1イギリスGPについて語ったインタビューでのものだが、最近になって掘り起こされた。
ブラジル出身のネルソン・ピケは、ルイス・ハミルトンがマックスフェルスタッペンと衝突したことを批判し、母国語のポルトガル語で人種差別的な言葉で呼んだ。ブラジルのメディアによって提供された大まかな翻訳は次のとおりだ。「“neguinho”は、あのコーナーで2台の車を通過する方法がなかったため、車を押し出した。彼は汚いことをした」この発言は、 CNN、O Globo、Yahoo、Folha de Sao Pauloなど、ブラジル最大のメディアの多くで報告されている。インタビューは、ジャーナリストのリカルド・オリベイラによってモータースポーツトークと呼ばれるブラジルのメディアで行われた。問題のインシデントで、マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンはオープニングラップでコプスで衝突。フェルスタッペンはバリアに突っ込んで、51Gのインパクトを記録した。レースを続行したハミルトンは優勝。フェルスタッペンが病院に搬送されている間、メルセデスF1が盛大に勝利を祝ったことでレッドブル・レーシングは激怒した。1980年代に3回のF1ワールドチャンピオンを獲得したネルソン・ピケは、マックス・フェルスタッペンのガールフレンドであるケリー・ピケの父でもある。昨年、ネルソン・ピケは、ブラジルの独立記念日に物議を醸しているブラジルのジャイール・ボルソナロ大統領のためにロールスロイスを運転して世間の注目を集めた。ネルソン・ピケの発言に応えて、F1は火曜日の朝に声明を発表した。「差別的または人種差別的な言葉は、いかなる形でも受け入れられず、社会の一部ではない。ルイスは我々のスポーツの素晴らしい大使であり、尊敬に値する。ダイバーシティとインクルージョンを高めるための彼のたゆまぬ努力は、多くの人々にとっての教訓であり、F1で我々が取り組んでいることだ」最近では、ユーリ・ピップスが、Twitchでのゲームのストリーミング配信中にNワードを使用してレッドブルF1のジュニアドライバーとしての活動を職務停止処分となっている。将来を有望視されているビップスだが、ソーシャルメディアの自己紹介文からレッドブルF1のリザーブドライバーの記述を削除。近い将来のF1デビューが見送られただけでなく、F1プログラムからの離脱も噂されている。
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