4回のF1ワールドチャンピオンであるアラン・プロストは、ルイス・ハミルトンにキャリアの段階で自分をプッシュしてモチベーションを維持させてくれるマックス・フェルスタッペンというライバルがいることは“幸運”だと考えている。7回のF1ワールドチャンピオンを獲得しているルイス・ハミルトンは、名実ともにF1史上最も成功したドライバーという称号が与えられる8回目のタイトルを追いかけている。
アラン・プロストは、F1ですでに多くのことを達成しているルイス・ハミルトンのようなドライバーが、これ以上F1に何も望むものはないのではないかと疑問を投げかけていた。しかし、今年、ルイス・ハミルトンは、マックス・フェルスタッペンから激しい挑戦を受けており、残り2戦でフェルスタッペンがドライバーズ選手権で8ポイントリードしている。アラン・プロストは、ルイス・ハミルトンは、マックス・フェルスタッペンがもたらしてくれた戦いに感謝する必要があると語る。「今年、2人の素晴らしいドライバーによるこのようなチャンピオンシップを目の当たりにすることができてとても幸運だ」とアラン・プロストはChannel 4に語った。「誰もがアイルトン(セナ)と私について尋ねてくるが、当時のことを覚えていれば、5~6歳の年の差違いがあった。我々はすでに世代の違いについて話をしていた」「今、彼らは12~13年の年齢差があり、それは大きなギャップがある。だが、彼は若い男が、すでに多くの経験、多くのスピードを持っている。そして、ルイスに関しては、我々全員が彼が何を達成してきたかを知っている」「実際、ルイスにとって、フェルスタッペンが彼をプッシュしているのは非常に幸運だと思う。チャンピオンシップを7回獲得し、100回以上優勝したら、何を達成したい?」「追加のモチベーションが必要になる。そして、私が過去に学んだことは、二人がこのような激しい戦いをしているときは、自分自身のベストを尽くし、自分の最高のチームを揃えるものだ。それは素晴らしいことだ」「マックスでもルイスのどちらであっても、今年は素晴らしいワールドチャンピオンになるのは事実だ。それが最も重要なことだ」ルイス・ハミルトンは過去7シーズンのうち6シーズンでワールドチャンピオンを獲得しているため、アラン・プロストは、この時点でフェルスタッペンがタイトルを獲った方が理論的にはF1にとって良いことかもしれない。アラン・プロストも、人々は「若手が大将を打ち負かすのを見たい」と認めている一方で、ハミルトンの継続的な業績は安値で売りさばくべきではないと語る。「通常、ファンは若手が大将を倒すのを見たいので、若手の方が常に有利だ」とアラン・プロストは説明する。「しかし、一方で、ルイスが何をしているのか、彼が必要なレベルのパフォーマンスを発揮できる方法は素晴らしいことだということを認識しなければならない」