ルイス・ハミルトンは、F1エンジンの予選モードを禁止することをメルセデスを遅くすることが目的だと考えているが、その望み通りにメルセデスが遅くなることはないと余裕を見せる。FIA(国際自動車連盟)は、予選で一時的にエンジンをハイパワーモードにする“予選モード”を禁止にする旨をF1チームに通知した。禁止は第7戦ベルギーGPから適用される可能性がある。
昨年、フェラーリは予選で大きなアドバンテージを持っていたが、不正行為疑惑を経てのレギュレーション変更の結果、その優位性を失うことになった。対照的にメルセデスは冬の間にエンジンパフォーマンス面で大きな飛躍を遂げた。FIAは、予選モードを禁止することで、エンジンメーカー間のパワーバランスを拮抗させることを狙っていると考えられる。「驚くことではない。彼らはいつだって僕たちを遅くさせようとしている」とルイス・ハミルトンはF1スペインGPに先立った記者会見で語った。「でも、僕たちにとってはそんな大きな違いはないし、特に問題ではない」メルセデスは、予選で特に際立ったパフォーマンスを見せており、ライバル勢はそれが予選モードによるものだと考えている。しかし、ルイス・ハミルトンはレギュレーションを変更したとしてもメルセデスがスピードを失うことはないと自信をみせる。「チームのスタッフはエンジンに関して本当にいい仕事をしている」とルイス・ハミルトンは語る。「それは明らかに僕たちを遅くさせるためのものだど、彼らの望み通りの結果は得られないと思う。やりたいんならやればいい。まったく問題はない」 レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、予選モードの禁止はレギュレーション的に論理的なステップだと考えている。「ある意味では、エンジンモードのようなものを除いて、予選後にマシンに触れることは実際に許可されていないので、それは良いことかもしれない」とマックス・フェルスタッペンは語る。「したがって、マシンに触れないというルールでいきたいらら、それもなくして方がいいと思う」フェラーリのシャルル・ルクレールは自分たちのマシンには予選用のエンジンモードはないと語る。 「正直、僕たちにはそれほど影響はないと思う。僕たちにとってはポジティブでしかない」とシャルル・ルクレールは語る。「どのくらい役立つか? それは見てみるしかないけど、僕たちは予選とレースで何も違いはないし、変わらないと思う」関連:F1、ベルギーGPからF1エンジンの“予選モード”を禁止へ
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