F1ワールドチャンピオンのルイス・ハミルトンは、F1が新しい開催地を検討する際にはアフリカに戻ることを優先事項とする必要があると考えている。現在、アフリカは唯一グランプリが開催されていない大陸となっている。F1の大半はヨーロッパ、アジア、北米で開催されている。
アフリカは、国際的なモータースポーツカレンダーで最小限の存在となっている。モロッコのマラケシュはフォーミュラEとツーリングカーイベントを主催し、ケニアで開催されたサファリラリーは、久しぶりに今年の世界ラリー選手権(WRC)に復帰する予定だった。F1は以前アフリカでレースを開催したことがあるが、最後の訪問は1993年のキャラミまで遡る。南アフリカではF1世界選手権が23回開催され、イーストロンドンとキャラミが会場となった。また、1958年にはアイン・ディアブ・サーキットでF1モロッコGPが1回限りで開催されている。キャラミは、最近改装され、2021年にはFIA世界耐久選手権(WEC)を開催する予定だが、グレード2ライセンスであり、F1を開催することはできない。メルセデスF1のタイトルスポンサーであるペトロナスがリリースしたビデオで、どの場所でF1カーを走らせたいかと質問されたルイス・ハミルトンは「簡単だよ。アフリカだ。戻るにはとても重要な場所だと思う」と答えた。「現時点では、F1は国に行き、実際に何かを残しておくことはあまりない。F1は、実際にコミュニティに役立つ何かを残すスポーツに移行する必要がある」「まずは注意をアフリカに戻し、美しい場所であることを強調したいと考えている。僕たちが行かなければならない最も重要な場所だと思っている」「お金だけではなく、人が重要だし、ビジネスにおいても常にそうであるとは限らない場所で開催する必要がある。僕はそれを強く求めている」2017年にリバティ・メディアがF1の経営権を取得して以来、新型コロナウイルスによって中止となったものの、F1はベトナムとオランダが追加している。その一方でドイツとマレーシアでのイベントはカレンダーから外れた。また、リバティ・メディア、アメリアで第2のグランプリを追加するために努力している。これまでマイアミでの開催計画は繰り返し延期されている。都市部での開催は地元住民の反対によって廃案となり、最近の提案ではハードロックスタジアム周辺のエリアに焦点が当てられている。Fまた、F1サウジアラビアでのグランプリ開催に向けて、今年初めに国有石油会社アラムコとの長期的なスポンサー契約を結んでいる。近年、サウジアラビアはスポーツポートフォリオを拡大しており、2018年からフォーミュラEレースを開催している。同年にはレース・オブ・チャンピオンズを開催し、現在はダカールラリーの拠点となっている。