F1ワールドチャンピオンのルイス・ハミルトンは、新型コロナウイルスが大流行するなかでオーストラリアで2020年のF1世界選手権の開幕戦オーストラリアGPを開催しようとしていることに疑問を投げかけている。マクラーレンは3月12日(木)、スタッフの1名が新型コロナウイルスに感染したとの検査結果を受け、ファンや関係者のためにF1オーストラリアGPを欠場するという決断を下した。
以前、F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンは、渡航制限によって1チームでも入国できない場合は世界選手権レースを開催しないと述べていた。しかし、今回はマクラーレン独自の選択という場合になり、それには該当しない。「チームが入国を妨げられた場合、レースを開催することはできない。F1世界選手権のレースではない。それは不公平だ」とロス・ブラウンはコメント。「もちろん、チームがレースに参加しないという独自の選択をした場合、それは彼らの決定だ。だが、国の決定によりチームがレースに参加できない場合、公正な競争をすることは困難だ」だが、世界的な他のスポーツの状況を考えれば、開催するのは正しい決断とは思えない。メルセデスのF1ドライバーであるルイス・ハミルトンは、このような状況でもレースを開催しようとするF1に疑問を投げかけており、自身のInstagramのストーリーに「正直、ホテルの部屋から出たくない」と投稿している。また、木曜日に行われた記者会見でも疑問を投げかけた。「今、僕たちがここにいることに非常に驚いている。レースがあるのは素晴らしいことだと思うが、全員がこの部屋にいるのは衝撃的だ。今日すでに多くのファンがここにいる」とルイス・ハミルトンはコメント。「世界の残りの部分は反応しているようだ。おそらく少し遅れている。でも、今朝、ドナルド米大統領がヨーロッパからアメリカへの国境を閉鎖するのを目にした。NBAは中止となった」「そうだね、まだF1は続いている。ここの人々に懸念を抱いている。かなり大きなサーカスだ。間違いなく心配している」なぜレースがまだ開催されていると思うかと質問されたルイス・ハミルトンは「現金が王様」と答えた後、「正直にわからない」と付け加えた。オーストラリアでは、2020年のオーストラリアGPを中止するよう求めるオンラインの嘆願書に1万1,000人の署名が集まっている。FormulaSpy は、メルボルンで金曜日の早朝に緊急会議が予定されており、残りの週末を進めていくかどうかを決定すると報じている。
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