元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、ルイス・ハミルトンとアイルトン・セアを敢えて比較。ハミルトンはF1史上最高のドライバーになりつつあると語った。昨年、ルイス・ハミルトンは自身6回目のF1ワールドチャンピオンを獲得。誰にも破られることはないと思われていたミハエル・シューマッハの7回まであと1回に迫り、F1最多勝利記録さえも射程圏内に収めている。
アイルトン・セナと同じ時代のF1を戦ったゲルハルト・ベルガーは、長年、世代を超えたドライバー比較を避けてきたが、単純に“今”はルイス・ハミルトンが史上最高のドライバーだと答えた。「ハミルトンは史上最高のドライバーになりつつある。彼は今、シューマッハの記録に匹敵する可能性がある。セナと比較してハミルトンはどうかという質問をよく受ける。私は長い間この比較を避けてきた」とゲルハルト・ベルガーは Auto Motor und Sport にコメント。「長い間、アイルトンよりも優れていると認めさせる質をもったドライバーはいなかった。ハミルトンに関して、今でははっきりと良心に従って言うことができる。彼はその質を持っている。彼はセナと同じ次元にいる言える初めてのドライバーだ」「過去2年間、メルセデスはハミルトンがマシンに乗っていたことで、レースに勝ち、チャンピオンシップを獲得してきた。バルテリ・ボッタスがそのように役割を担うことは難しいだろう。ハミルトンはすべてのトラックの先頭にいる。そして、最近では、彼は3位になることを学んだ。彼は今、特定の日には低い順位でも満足しなければならないことを認識する才能を持っている。彼はポイントを獲得し、自分に『次のレースは再び僕のものだ。それがワールドチャンピオンにしてくれる』と自分に言い聞かせることができる」次世代はどうだろう? 今後、10年の間、マックス・フェルスタッペンとシャルル・ルクレールがトップを争うことになると考えられているが、ゲルハルト・ベルガーは2人のドライバーのどちらが優れているかはまだ判断できないと語る。「二人は根本的に異なる。より攻撃的で予測不可能だ。フェルスタッペンは完全に非政治的で、自分の考えを語り、誰もが聞くことができるほど大声で話す。彼は同じように運転する。ルクレールはより穏やかで察しが良いドライバーという印象を受ける。彼はより計算高く、政治的に見える。完全に異なるアプローチだが、実力的には同じレベルだ」