メルセデスのルイス・ハミルトンは、ピエール・ガスリーが2020年もレッドブル・ホンダのF1シートを維持することになるとは思っていないようだ。今年、レッドブル・ホンダに昇格したピエール・ガスリーは、チームとの初年度とはいえ、タイトル争いを目標に掲げるチームの貢献できていないのは明らかだ。ピエール・ガスリーはマックス・フェルスタッペンに63ポイント差をつけられている。
先週のF1ハンガリーGPのレース後の記者会見ではトップ3ドライバーにフェルナンド・アロンソの復帰を望むかどうかと質問されて話題を呼んだ。ルイス・ハミルトンは、レッドブル・ホンダにはフェルナンド・アロンソにとっての“特等席”が空いているとコメント。マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして起用することを勧めた。「スポーツにはベストなシートにベストなドライバーが必要だ。少なくとも十分に勝てるシートはあるし、彼が勝てるなら悪いことではないだろう」とルイス・ハミルトンはレッドブル・ホンダの2020年のシートに言及した。マックス・フェルスタッペンは、フェルナンド・アロンソはメルセデスこそ最適だと返した。「彼はトトと話しているかもしれないよ」とマックス・フェルスタッペンはコメント。だが、ルイス・ハミルトンは、フェルナンド・アロンソよりもバルテリ・ボッタスがチームメイトであることを望んでいるようだ。「バルテリは素晴らしい。バルテリが勝っている。君のところはシートが空いているだろう」とルイス・ハミルトンは返した。実際、レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ピエール・ガスリーのパフォーマンスが改善しなければ、来季のラインナップから外すことを示唆している。「シーズン終了までクルマに乗せておくのが我々の意向だ。だが、我々は彼がクルマのポテンシャルをもっと認識することが是が非でも必要だ」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「ピエールに関してはフラストレーションが溜まる週末だった。スタートはそれほど良くなかったし、1周目も良くなった。我々はザウバー(アルファロメオ)やマクラーレンとレースをしているべきではない。我々が彼がフェラーリやメルセデスとレースをすることを必要としている。それを達成するためにできるすべてのことをやっていく」クリスチャン・ホーナーは、ピエール・ガスリーが上位争いに絡んでいなかったことも、マックス・フェルスタッペンをルイス・ハミルトンから守るためのチーム戦略の選択を減少させたと語る。「問題は彼がまったく絡んでいなかったことだ。今日はメルセデスとレッドブルの両方がチームメイトが戦いに絡んでいなかったことで“一本足”でレースをしていた」「2台が上位を走っていないことは我々にとって明らかに痛手だ。特にコンストラクターズ選手権において今日はフェラーリと同じ量のポイントを獲得した。本来ならばもっと多くを奪えたはずだった」