メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1ドイツGPの9位入賞を自らの手で捨てるところだった。ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトンだが、ターン16でクラッシュを喫してフロントウイングを破損。その後はパフォーマンスが低下して入賞争いから転落していった。
フロントウイングを交換したルイス・ハミルトンだが、他にも空力パーツを失っており、無線で『どうすればこんなに酷くなるんだ?』と問いかけていた。その直後、ルイス・ハミルトンはターン1でコントロールを失った『ペースがない。クルマの何かがおかしい』と無線で訴えた。レースエンジニアのピーター・ボニントンは「前回のセクター3はパープルだった」と鼓舞するもの、その2周後にルイス・ハミルトンはターン1でスピンを喫した。なんとかレースを続行することができたルイス・ハミルトンだがチームから「フラップを調整する必要があるか知らせてくれ」と伝えられ、「リタイアしよう」と返答。だが、ピーター・ボニントンは「駄目だ、ルイス、駄目だ。常にチャンスはある」と却下した。ルイス・ハミルトンは11位でレースをフィニッシュ。しかし、アルファロメオ勢の降格によって9位に繰り上がり、チャンピオンシップでバルテリ・ボッタスとの差を41ポイントに広げている。