ルイス・ハミルトンは、メルセデスの2019年F1マシン『W10』は“まとまってきている”が、ライバルのパフォーマンスを踏まえれば、プッシュし続けなければならないと語る。テスト3日目までは走行距離こそ稼いでいるものの、タイムシートの上位には顔を出さなかったメルセデス。対照的にフェラーリは初日から好パフォーマンスを披露しており、下位で走行を続けるメルセデスは不気味に映った。
ルイス・ハミルトンは、F1バルセロナテスト最終日の午前中に58周を走行。冷えて滑りやすいコンディションのなかで難しいスタートとなったが、路面が温まってくるメルセデスはピレリのC4タイヤで走行を開始し、W10のグリップとバランスの測定を開始。ハミルトンはC4タイヤでは最速となる1分17秒977を記録している。ピレリはC4と最も軟らかいC5には約0.6秒のパフォーマンス差があると語っており、それを当てはめればトップタイムを記録していた可能性がある。「午前中はかなり気温が引くなかったので、誰にとってもタイヤは少し難しかった」とルイス・ハミルトンはコメント。「全般的に今日のクルマはフィーリングが良くなってきていたし、まとまってきている。でも、まだ僕たちが施した変更とデータとを分析しながら深く掘り下げていく必要がある」「信頼性は本当に堅実だし、ファクトリーの全員が行ってきたすべてのハードワークが如実に表れている。でも、僕たちはプッシュし続けなければなららない。ライイバルは非常に強く見えるからね」午後に走行を担当し、C5タイヤを試したバルテリ・ボッタスは、今週のメルセデスのベストタイムを記録。来週のプログラムからより多くのパフォーマンスが引き出していくと語る。「僕たちは一週間を通して進歩を遂げた。クルマは毎日良くなっている」とバルテリ・ボッタスはコメント。「来週はさらに進歩することを期待している。チーム全体のおかげで、良い最初のテストになった。2回目のテストでさらに改善することを願っている」