ルイス・ハミルトンは、キミ・ライコネンがいなくなったらF1は寂しく思うだろうと語る。フェラーリは、2019年にキミ・ライコネンに代えてシャルル・ルクレールの起用を発表すると噂されている。来月で39歳になるキミ・ライコネンは、先週末のF1イタリアGPでポールポジションを獲得したが、残り8周でルイス・ハミルトンに抜かれ、シーズン初勝利を逃していた。
モンツァでの噂によると、フェラーリの新上層部は、前会長である故セルジオ・マルキオンネが推進していたシャルル・ルクレールを昇格することを決断し、フェラーリの新会長に就任したジョン・エルカーンが、直接キミ・ライコネンに電話で来季は起用しないことを伝えたとも言われている。イタリアのメディアは、フェラーリがシャルル・ルクレールの起用を9月6日(木)に発表すると報じている。2007年のF1ワールドチャンピオンであるキミ・ライコネンがF1を離れることになれば寂しく思うかと質問されたルイス・ハミルトンは「誰かのことを寂しく思うかどうかを言うのはいつも難しい質問だ」とイタリアGP後にコメント。「そうだね、当然、スポーツは彼がいなったら寂しくなると思う」「僕がF1に入る前にプレイステーションで遊んでいたとき、いつもマクラーレンのキミを自分だと思って遊んでいたことは秘密ではない」「(2004年のテストで)初めてマクラーレンのクルマを走らせたときのことも覚えている。それはキミのセットアップだったし、サスペンションも彼が使っていたものだった」「素晴らしい経験だったし、クールだったね。僕たちのドライビングスタイルは似ていると思った。当時彼が使っていたセットアップをとても快適に感じたんだ」「彼は信じられないようなキャリアを送ってきたし、彼のような素晴らしいフィンランド人を相手にレースができるのは本当に名誉だった」「彼は冷淡なように見える。彼にはまだ何年も残っている。彼は年をとっていないように思える」これまでF1で284戦を戦っているキミ・ライコネンだが、2014年にフェラーリに加入して以降、勝利数は20のままで止まっている。今年は14戦で9回の表彰台に上がって164ポイントを獲得しており、ランキングトップのルイス・ハミルトンから62ポイント差の3位につけている。F1イタリアGPでの2位は通算100回目の表彰台だった。F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンは「キミの短期的なプラン、フェラーリに残るのか、別のチームに行くのか、F1を離れることになるかは私にはわからない」とコメント。「だが、元チームメイトにインタビューを受けた際、彼はコースを横切って表彰台の下に押し寄せたファンの大きな海を見て、かなり感情的になっていたと思う」「昨年、私がF1に戻ってきて以来、キミがいかに明るくなったかに気付いた」「サインする時間が少し多くなったり、カメラに笑顔をみせたり、ほんの些細なことに気付いた。過去はたいていは顔をしかめていた」「今年、彼はフェラーリに復帰して以降、良いドライビングをしているのは確かだ。まもなく、また優勝するチャンスがくるかもしれない」