ルイス・ハミルトンは“スパ・ウェザー”による波乱の展開となったF1ベルギーGPの予選でスパ・フランコルシャンでのポールポジション記録を塗り替えるポールポジションを獲得。「雨はいつも僕の友達だ」と語った。スパ・フランコルシャンは予測でできない天候“スパ・ウェザー”で有名だが、3回のフリープラクティスではドライタイヤしか必要ではなかった。予選の最初の2つのセグメントでも軽い雨は降っていたが、Q3になるとそれは豪雨に変わった。
ドライコンディションではフェラーリのセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンが速さをみせており、ルイス・ハミルトンは一度も彼らを上回ることができていなかった。Q3の最初の走行でターン1とターン2でミスを犯していたルイス・ハミルトンだが、状況が改善するなか、セバスチャン・ベッテルはミスを犯し、キミ・ライコネンは燃料計算ミスによって最後のアタックができない状況。ルイス・ハミルトンは通算78回目となるポールポジションを獲得した。4度のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、雨のドイツGPで優勝、ハンガリーでもポールポジションを獲得するなど、雨天で常に好パフォーマンスを発揮してきた。「ここしばらく覚えているなかで最も難しい予選セッションのひとつだったと思う」とルイス・ハミルトンはコメント。「もちろん、前回の雨(ハンガリーGPの予選)も本当に難しかったけど、あれはスリックからインターへの交換がわかりやすかった」「ラップ全体で本当にむらがあったし、グリップを見つけて、タイヤの温度を上げて、トラックのどこが乾いていて、どこが濡れているかを理解するのに数周しかなかった」「終盤、いくつか乾いているところとまだ濡れているところがあった。それがいかに難しいかを表現する言葉が見つからないけど。ラップを見てもらえば、僕はターン1でコースオフしていたし、ターン12でも再びコースオフしている。残りは1周しかなかったし、そうでなければ、はるかに順位は低かっただろう」「自分にペースがあることはわかっていたいし、とにかく、あまりプッシュしすぎず、あまりバックオフしすぎないようにバランスを見つけようとしていた。それが1つのコーナー毎に違う。本当に満足しているし、チームは素晴らしい仕事をしてくれた」「雨はいつも僕の友達だ」ポールポジションからスタートするルイス・ハミルトンだが、フェラーリのストレートスピードとロングランのペースを警戒していると語る。「今日は彼が本命だったし、明日も彼らが本命だろう。でも、それは必ずしも彼らが勝つという意味ではない」とルイス・ハミルトンはコメント。「彼らはかなりのレースで本命だったけど、僕たちはなんとかそれを覆して前に出てきた」「明日は厳しいレースになるだろう。昨日のセバスチャンのロングランは良さそうだったし、自分にいギャップを築けるだけのペースを作りだせるかどうかはわからない。明日になればわかるだろうし、全力を尽くすつもりだ。スタートのターン5まではいつも厳しいレースになるし、彼らはストレートで物凄く速い。どうなるか見てみよう」現在、ルイス・ハミルトンは、セバスチャン・ベッテルに24ポイント差をつけてランキング首位に立っている。