ルイス・ハミルトンは、2020年以降のF1の方向性がメルセデスとの契約期間に影響する可能性があると語る。リバティメディアは6日(金)にミーティングを開催し、F1チームとエンジンメーカーに2021年以降のF1のビジョンを提案する。ミーティングではF1のスポーティングディレクタを務めるロス・ブラウンが、F1エンジンやy分配金など問題も含め、競技規則や技術規則に関する将来的な変更を概説する予定となっている。
リバティメディアが示すF1の将来像次第では、メルセデスのF1撤退も可能性がないわけではない。現在チームとF1が結んでいる商業協定は2020年末で終了し、メルセデスはリバティメディアとFIAが示すF1エンジン案に不満を示している。ルイス・ハミルトンは、2021年のF1レギュレーションが次のF1契約の期間を決める検討材料になるだろうと語った。一部報道ではルイス・ハミルトンとメルセデスとの新契約は2021年までの3年契約となり、総額は1億8,400万ドル(約197億円)に及ぶと伝えられている。メルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフは「もう契約は完了したも同然だ」と Sport Bild にコメント。「我々は完全に同じ考えでいる。だが、このような契約には対処しなければならない付帯項目がたくさんあるし、それは100ページ以上に及ぶ。まずはそれをやり終えなくてはならない」だが、契約の最新状況について質問されたルイス・ハミルトンは「まだ議論中だ」とコメント。「僕はリラックスしている。あまり話すことはない。急ぐつもりはまったくない。時間をかけるつもりだし、自然とそうしたいと思った時に話をしている。双方にとってストレスを感じるようなことでもない」「今はF1にとってとても興味深い時期だ。明日、今後F1がどうなるのかについて何らかの発表があるみたいだね。そのようなことを待つのはいつも楽しいし、F1の未来を見るのも楽しみだ。それらが契約期間や最終的に自分がF1でやっていくことに影響するかもしれないし、しないかもしれない」 発表によってはやる気を失う可能性もあるかと質問されたルイス・ハミルトン「いいや、何もほのめかしているつもりはない」とコメント。「何らかの発表があるとしか聞いていない。僕もF1の一部だし、F1で何が起こるのかを知るのは興味深いことだと思っている。それが僕たちにどう当てはまるのか知ることができるのは素晴らしいことだ」「ドライバーマーケットに影響するかもしれないし、しないかもしれない。だからこそ、興味があるし、知りたいと思っている」「実際、とても良いタイミングだと思う。まだ契約書にサインしていないし、チームにとっても僕たちにとっても良いことだ。時間をかけるのは大事なとだと思う。焦っても何もいいことはない。チームは他のドライバーたちと話しているとは言っていない。僕の方もこのチームに来てから一度も他のチームへ行って話をしたことはない」33歳で4度のF1ワールドチャンピオンを獲得したルイス・ハミルトンは、F1以後のプランも考え始めていると語っており、次の契約は自身のキャリアで最も重要なものになることを把握している。「前回の契約は、その時点では一番重要なものだった。でも、次の契約はそれよりもさらに重要になる。期間もポイントになる」とルイス・ハミルトンはコメント。「F1にいつまでコミットしたいと思うかは、キャリアが終盤に向かいつつある僕にとってどんどん重要になってきている。急いで決めるべきことではない。急ぐ必要などないし、急かされるつもりはない。最終的に最も賢明な決断ができるように全ての情報を手に入れたいということなのかもね」