ルイス・ハミルトンは、F1シンガポールGPでの“衝撃的”な勝利はアイルトン・セナの精神が導いてくれたように感じていると述べた。メルセデスに不利だと見られたF1シンガポールGPで、5番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトンは、上位勢の多重クラッシュを潜り抜けてトップに浮上。
ウェットからドライへと変化するシンガポールでは未経験のコンディションのなか、3度のセーフティカーに集中力を保ちながら、体力的に厳しい環境での2時間のロングレースを制した。ルイス・ハミルトンは、波乱のレースで勝利するまでの間、1988年のF1モナコGPでレースをリードしながらもウォールにクラッシュを喫したアイルトン・セナのミスについて考えていたと述べた。「それでも大きなチャレンジだった」と語るルイス・ハミルトンは、レース中に彼のヒーローであるアイルトン・セナのことに思考が向いていたと述べた。「モナコで彼はリードしていてウォールにヒットした。そのことがいつも心に浮かぶ。僕もそのような経験をしてきたけど、そのことをいつも思い出すんだ。彼が僕に話しかけてくれているようなものだ」予選でペース不足を感じたルイス・ハミルトンは、日曜日にマリーナ・ベイ・サーキットに雨雲が広がったときに最善のチャンスが巡ってくると嬉しく思ったと語る。さらにレースではフェラーリ勢がダブルリタイアに終わっており、残り6戦でルイス・ハミルトンはセバスチャン・ベッテルとの差を28ポイントに広げた。「今日、僕たちにとってこれ以上に完璧なシナリオはなかった。とにかく僕たちは良いスタートを切って、1つでも順位を上げられるように良い戦略を立て、または他のクルマに信頼性問題が発生することを願うしかなかった」「でも、雨が降って、とても嬉しかった。僕がどれくらい嬉しかったか想像できないと思う。今日はダメージリミテーションについて考えていた...なので、完全に逆の方向に進んだのは衝撃だった。でも、僕はそれを受け入れるつもりだ」ルイス・ハミルトンは、夏休み後、3連勝を果たしている。苦手なサーキットを克服した今後は、メルセデスに有利とみられるサーキットが続くこともあり、タイトル獲得の可能性はさらに高まった。関連:F1シンガポールGP 結果:ルイス・ハミルトンが波乱のレースで今季7勝目