ルイス・ハミルトンは、F1カナダGPを終えて、チャンピオンシップ首位のニコ・ロズベルグとのポイント差が9ポイントまで縮まったことに驚きを隠せいなと述べた。2戦前のFスペインGPの時点では、チャンピオンシップ首位のニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンの間には43ポイントの差があった。しかし、ルイス・ハミルトンはモナコとカナダで2連勝した一方で、ニコ・ロズベルグが7位と9位に終わったおり、両者のポイント差は一気に詰まった。
序盤戦で4戦連勝を重ねて100ポイントを獲得したニコ・ロズベルグは、過去3レースの獲得ポイントは16ポイントにとどまっている。 事態の急激な変化に驚いたかと質問されたルイス・ハミルトンは「もちろん。まったく予想していなかったからね。お金を賭けていたとしたら、絶対にこっちには賭けていない」とコメント。「モナコの一回で終わるかなと思っていた。思わぬ幸運だとね。でも、そうではなかった。本当に強力なレースだったし、凄かった」「1-2でスタートしたのに1位と5位でフィニッシュ。ファクトリーのみんなが1-2を達成するためにどれだけ必死に頑張ってくれているかを知っているので、全然良い気分ではない。1-2フィニッシュの可能性があったわけだからね。2人揃ってガレージの前でお祝いできたはずだ。でも、その反面、ドライバーズ選手権のポイントに関してはポジティブだ」 「でも、ニコ(ロズベルグ)はプッシュし続けてくるだろうし、僕だってプッシュし続ける。一緒に並んでいられる限りね。でも、このまま行くだろうね。あの強さは弱まりそうにない。僕たちはまだまだ強くなっていくと思っている。まだ、いろいろと拾えることもある。スタートとかがそうだね。それらがまとまり始めたら、自分たちが求める場所に戻れると思う」 ただし、ルイス・ハミルトンは過去2戦の突然の逆転を深読みしない。 「正直、確かにいろいろと取り組んではいるけど、僕が意識しているのはまだ道のりが長いということだ。今年、自分のスピードとか、マシンでやれることについては疑問は一切ない。ただ、もちろん、次にどうなるかは誰にもわからない。ひとつの問題が起きて連鎖することだってある」 「モナコで風向きが変わるなんて予想していなかったし、モナコであれだけのレースをして、ここでポールを獲れるなんて思っていなかった。金曜日はわりと強力だったし、土曜日もまずまず。今日はとにかくマシンがものすごかった。必要な時は必ずスピードが出せたし、そういうのはマシンに乗っていて最高の気分だ」関連:2016年 F1ドライバーズポイント