マクラーレンのロン・デニスは、ルイス・ハミルトンの最近の素行を“複雑な心境”で見守っている。ルイス・ハミルトンは、弱冠9歳でロン・デニスに「僕はルイス・ハミルトンと言います。いつか、あなたのために走りたいです」と伝えた。当時、マクラーレンで若手ドライバーの支援も行っていたロン・デニスは、ルイス・ハミルトンをF1に連れていき、2008年のハミルトンの初のワールドチャンピオン獲得の原動力となった。
しかし、その後は全てが順風満帆とはいかなかった。「全員にとって面白い経験だったが、完全にスムーズで調和していたわけではなかった」とロン・デニスは Marketing Magazine に認めた。ルイス・ハミルトンは、2012年にマクラーレンを離れ、メルセデスに移籍。メルセデスでは、より自由を楽しんでおり、本当の自分自身を表しているとルイス・ハミルトンは語っている。ロン・デニスは「彼がやっていることや言っていることの全て認めているわけではない」とロン・デニスは認める。かつて“親代わり”だったロン・デニスは、最近のルイス・ハミルトンを“複雑な心境”で見守っている。だが、ロン・デニスは、ルイス・ハミルトンがときどき“道を誤る”ようになったが、“文句”はないと主張する。「だが、それでも偉大なアスリートは偉大だ。彼らが払わなければならない犠牲があるからね。犠牲が幼少期の非常に形成的な一部であることもあるし、必ずしも彼らが正しい社会的なプロセスや皆が望むのような振る舞いや性向となるわけではない」「彼がマクラーレにいれば、今のようには振舞ってはいなかっただろう。許されないからね。彼は望んでいなかった鎖を振り払った」最近、ルイス・ハミルトンは、ブラジルGPの週末にモナコで午前4時に2億7000万円のパガーニ・ゾンダで駐車中の3台のクルマにぶつかるという事故を起こした。バーニー・エクレストンは、その事故についてルイス・ハミルトンに尋ねたかとの質問に「そうだね。公道で走るときにはもっと慎重になるように伝えたよ!」と La Gazzetta dello Sport に述べた。