ルイス・ハミルトンは、古巣マクラーレンが2015年にこれだけ苦戦しているかを目にして驚いたという。「オーストラリアで彼らがあまりに苦戦しているのを見たとき、僕は心の中で『いったいどうしたらこんなことに?』と思ったよ」とルイス・ハミルトンは El Pais にコメント。ルイス・ハミルトンは、少年期を通じてロン・デニスに育てられ、2007年にマクラーレンでF1デビューを飾ると、その翌年に初のF1タイトルを獲得している。
8年後、今やスーパースターとなって新しいチームであるメルセデスとともにF1界を席巻しているルイス・ハミルトンは、マクラーレンがワークスパートナーとしてのホンダエンジンへの移行を“軽く見すぎた”のではないかと考えている。「彼らのファクトリーや歴史、ポテンシャルを考えれば、今の位置はあり得ない」とルイス・ハミルトンはコメント。「彼らはエンジンを変更しようと決断した。僕の経験から言えば、F1ではチャレンジが過小評価されることがよくある」「たとえば、2009年にダブルディフューザーが突然現れたとき、人々はそれを見くびっていた。僕はメルセデスが何も過小評価したりしないことがとても気に入っている」「マクラーレンが勝利のために戦えないのも無理はない。彼らは再びそうすると確信しているけど、それがいつなのかが問題だ」今季のマクラーレン・ホンダで奮闘するフェルナンド・アロンソは、ルイス・ハミルトンがマクラーレンでF1デビューした際の初めてのチームメイトだ。ルイス・ハミルトンは、フェルナンド・アロンソには2回のタイトルというキャリア以上のものがふさわしいと考えている。「人は自分で自分の決断を下す。でも、正しいときに正しい場所にいることも必要だ」「ミハエル・シューマッハは7回タイトルを制覇しているけど、才能という点ではアロンソも同じレベルだと思う。彼は自身の決断をしたけど、今のフェラーリがどんな調子かを見れば、そして、彼がまだ契約を残した状態でチームを離れたことを考えれば『何てこった!』となるよね」確かに、マクラーレンで5戦を過ごしたフェルナンド・アロンソのこれまでの戦いぶりを見れば、フラストレーションの兆しがあってもやむをえないかもしれない。しかし、フェルナンド・アロンソは、スペインGP後「多くの人たちが、僕とマクラーレンにフラストレーションを抱えてほしがっているかのようだね」とほほ笑んだ。「僕たちはオーストラリアで4.5秒離されていて、今は2秒になったというのが真実だ。これだけ短い時間で2.5秒を取り返したチームはかつてない」「以前は僕たちだけでレースしていたけど、今は他のチームと競っている」