ルイス・ハミルトンは、F1ベルギーGPの決勝レースで、ニコ・ロズベルグがわざとマシンをぶつけたと認めていると述べた。ルイス・ハミルトンは、この接触を理由にレースをリタイアしている。ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグは2周目にレ・コームで接触。ニコ・ロズベルグが、コーナーにノーズを残した状態で切り込み、ルイス・ハミルトンは左リアタイヤがパンク。マシンのフロアにもダメージを与え、レース終盤にリタイアした。
メルセデスの幹部とドライバーたちは、レース後にミーティングを開いており、ニコ・ロズベルは自分の正しさを主張するためにアクシデントを起こしたことを認めたとルイス・ハミルトンは述べた。「僕にははっきりわかっていたけど、ちょうどそれについてミーティングを終えたばかりだ。要するに、彼はわざとだったって言っている」とルイス・ハミルトンは述べた。「わざとやったと言った。避けることはできたとね。『証明したくてやった』と。実は『証明するためだった』と言った。信じられないのであれば、僕だけじゃなく、トト(ヴォルフ)、パディ(ロウ)や他の人たちにも聞いてみればいい。みんな彼に怒っている」 「聞いていて頭を殴られたような気分だった。何を証明したかったのかは彼に聞いてみてほしいよ」 会った瞬間、ニコ・ロズベルグは、ルイス・ハミルトンを責めようとさえしたという。 「彼は入ってきたとたん、僕のせいだって言ったんだ。入ってきていきなりだよ・・・」 F1ハンガリーGPで起きたチームオーダー問題を受けて、メルセデスは2人のわだかまりを解こうと21日(木)にミーティングを開いたばかりだった。ルイス・ハミルトンは、何がニコ・ロズベルグの行動を引き起こしたのかわからないと述べ、これからどうなるかも不明だと肩をすくめた。 「チームがどうするつもりか僕には全くわからない。僕はとてもポジティブな気分でこの週末を迎えていた。とてもワクワクしていた。残りは8戦あって、接戦だ。差は11ポイントしかなかった、みんなにとって良いレースになると思っていた。ここはエキサイティングなトラックなので良いレースができると思っていた」「興味深いのは、木曜日にミーティングがあって、ニコはそこでとても怒っていた。僕は『3週間もあったのにまだ引きずってるのか?!』と思ったよ。いかに自分が怒ってるかを彼は説明した。目の前に座ってトトとパディに怒りをぶつけていた。でも、それでもう大丈夫だろうと僕は思っていた。それなのにこの結果だ・・・興味深いね」 ルイス・ハミルトンの発言と同じ頃、ニコ・ロズベルグもインタービューを受けていた。ニコ・ロズベルグは、今回の件がレーシングインシデントとの見方を示した。 「映像を見たし、どうだったのかは断言したくはない。スチュワードはレーシングインシデントと判断したので、そう表現すればいい」