燃料漏れによってクルマが炎上し、ノータイムのまま予選Q1を終えたルイス・ハミルトンは、F1ハンガリーGPでのポイント獲得すら難しくなったと考えている。 予選は、フリー走行3回目でほとんどタイム差がなかったメルセデスの2人による接戦が予想されたが、またしてもルイス・ハミルトンを不運が襲った。クルマのリアから火を噴き出しながらピットレーンに入ってきたルイス・ハミルトンだったが、結局メルセデスのガレージまでたどり着くことはできず、明日はピットレーンからのスタートになると予想される。
ルイス・ハミルトンは、オーバーテイクが難しいことで有名なハンガロリンクでは入賞は不可能に近いと肩を落とした。「正直、明日、自分に何ができるかわからない」とルイス・ハミルトンは述べた。「ここはほぼオーバーテイクができないトラックだ。トップ10に入るのは難しい。トップ5はまず無理だろう。たぶんニコに20ポイント以上の差をつけられてしまうだろうね。この先レースはまだあるけど、他に何て言っていいかわからない」 先週のF1ドイツGPではブレーキが故障したことでクラッシュを喫しており、予選の序盤でルイス・ハミルトンにトラブルが起きるのは2戦連続となる。ルイス・ハミルトンは、どうにかしてガレージに戻ることで挽回のチャンスを得ようと必死だったと述べた。 「僕は最初のタイムアタックを断念していて、“2回目でやってやる”と思っていた。そうしたら、ブレーキシステムの何かが壊れた。いくつかのセッティングをエンゲージしてそれを修正しようとしたけど、エンジンが止まってしまった。ピットエントリーのすぐ横だったので、ピットまで転がしてチームに直してもらおうと思った。でも、ミラーを見たら火が出ていたんだ。何とかニュートラルに入れて、クルマを押してでも戻そうと思ったんだけど、運は尽きていた」「燃えていたけど、それでもガレージまで持って帰りたかった。ガレージまで戻ることができれば、彼らが何とかしてくれると思った。でも、“ストップ、ストップ、ストップ”って言わ、そうしようとしたけどブレーキが利かなかった。クルマはただ転がっていくだけでエンジンは動いたり動かなかったり。目の前が真っ暗になった」 メルセデスは、セッション終盤に原因や燃料漏れだったと公表したが、ダメージが明日のレースにどれくらい影響するかはまだ明らかになっていない。
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