ハースF1のチーム代表である小松礼雄は、F1中国GPで角田裕毅に追突してケビン・マグヌッセンに科せられたペナルティは「正当」ではなかったと考えている。マグヌッセンは最初のセーフティカーピリオド後のリスタート時にRBのライバル、角田裕毅に接触したとして10秒のタイムペナルティを科せられた。
ターン6の立ち上がりでマグヌッセンはオーバーステアに陥り、角田裕毅のマシンの右リアタイヤに接触。角田はスピンし、マシンに生じたダメージにより、そのままリタイアを余儀なくされたが、マグヌッセンは何とか走り続けた。スチュワードはマグヌッセンにインシデントの「主な責任」があると認定し、10秒のタイムペナルティを科した。小松礼雄は、単なるレースシングインシデントだったと考えており、ペナルティは厳しすぎると考えている。「正当化できるものではないと思います。単なるレースインシデントだと思います」と小松礼雄は語った。「彼は角田をコースアウトさせたわけではありません。彼はターン6のイン側に飛び込み、エイペックスに到達し、角田はワイドになり、彼はスペースを残していましたが、角田は徐々に戻ってきました」「彼はコースアウトしないので、『戻ってきた』という定義は間違っているかもません。しかし、ケビンが全面的に悪いわけではない。私にとっては最低でも五分五分です」「どちらかといえば、角田のほうに過失があると思います。正直なところ、彼は角田の方にターンインしたわけでも何でもない。彼はインに飛び込んでエキペックスに達し、スナップはしていましたが、クルマの向きが変わったわけではない。角田をコースアウトさせたわけでもありません」「彼にはまだスペースが残っている。それなのになぜペナルティなのか?」小松礼雄は、ペナルティを控訴できないものの、判定に納得がいかないため、チームはレースディレクションに説明を求めると語った。ペナルティを受けて16位でレースを終えたマグヌッセンは、事故を避けるために他にできることは何もなかったと感じた。ペナルティを受け、16位でレースを終えたマグヌッセンは、このアクシデントを避けるために他にできることはなかったと考えている。「分からない。彼が非常にワイドに走ったように僕には見えた。そして彼はとにかくそこで粘った。僕はある意味ローテーションに固定されていた。本当にそれ以上何もできなかった。でも、でも、ペナルティと判断された。だから仕方ない」「できることはやったと思う。接触したときはアウト側に車幅があった」「だから、お互いに少し読み違えただけだと思う。見直す必要がある。でも、僕にとってはレーシングインシデントだったのかもしれない」