ハースF1チームが、巨額の買収提案を行っていると鈴鹿サーキットで噂が囁かれた。F1日本GPの週末には、レッドブルが株主間の権力闘争の一部としてセカンドチームであるビザ・キャッシュアップRBの売却を検討していると報じられたが、F1最小のチームであるハースにも売却の噂が浮上した。
ハースF1チームは、チーム創設時から指揮を執っていたギュンター・シュタイナーとの契約を更新せず、小松礼雄がチーム代表に就任。シュタイナーはチームにさらなる投資を望んだが、オーナーのジーン・ハースはそれを拒否し、今あるリソースを有効活用することを選んだ。オーナーは否定しているが、F1への情熱を失ってしまったのではないかとの噂がもっぱらだ。ラルフ・シューマッハは、甥のミックがハースで苦境に立たされた経験からハース批判に慣れており、同じドイツ人のニコ・ヒュルケンベルグに2025年にハースと新契約を結ぶことを「決してアドバイスしない」と認めた。「確かに素晴らしいチームだし、そこではすべてが良くなっていくだろうが、その構造は将来に向けたものではないし、将来を見据えているわけでもない」と彼は『Sky Deutschlandに語った。「投資は保留されているが、ジーン・ハースには別の考えがあるため行われていない。それは理解している」「現在、オリバー・ベアマンのような新参者にとっては小規模でいいチームだ」と元F1ドライバーは付け加えた。「しかし、彼らはまだ若いドライバーと仕事をすることに慣れていない」興味深いことに、RBとハースの両チームは現在、F1トップ5チームに次ぐ“ベスト・オブ・ザ・レスト”の位置にあり、2024年現在までにポイントを獲得。ノーポイントのウィリアムズ、ザウバー、アルピーヌとは異なっている。ハースのドライバー、ケビン・マグヌッセンは鈴鹿で「アルファタウリやその他の名前との戦いに役立つように、近いうちにマシンにいくつかのアップグレードを施す予定だ」と語った。