ハースF1チームのニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンは、今週末のイタリアGPで再び試行されるATA(Alternative Tyre Allocation:代替タイヤ配分方式)予選フォーマットについて、いまだに確信が持てずにいることを認めた。ATA方式は2023年のF1レギュレーションで導入されたもので、1回のグランプリで使用されるタイヤの本数を減らすための試みだ。
ドライコンディションの予選では、Q1でハードタイヤ、Q2でミディアムタイヤ、Q3に進出したドライバーにはソフトタイヤが使用することが義務付けられる。このATA予選フォーマットは当初、エミリア・ロマーニャGPで初テストが行われる予定だったが、同地域の大規模な洪水によるイベント中止のため、夏休み前のハンガリーGPで初登場した。ATAレギュレーションはファンにはそこそこ好評だったものの、フェルナンド・アロンソはF1にとって「惨事」と評するなど、何人かのドライバーはこの予選変更にあまり乗り気ではなかった。今週土曜日にモンツァで再びテストされるこのフォーマットを前に、ニコ・ヒュルケンベルグはF1をより持続可能なものにしようとする動きがスペクタクルを犠牲にするものであってはならないと語った。「オルタナティブタイヤ戦略を採用したのはブダペストが初めてだったので、変化に対して寛容である必要があるはと思うけど、エンターテイメントと、僕たちを見に来るファンのためのトラック走行に妥協してはならないと思う」とヒュルケンベルグは語った。「持続可能性の観点からタイヤを検討する動きは支持するけど、実際にチームを制限しないように機能する必要がある」一方、ハースF1のチームメイトであるマグヌッセンは、プラクティスでのトラック走行量を損なうことなくタイヤの使用数を減らすには、1周の予選に戻す方が良い方法であると示唆した。ATA方式について質問されたマグヌッセンは「ハンガリーでは、プラクティスでの走行が少し減った以外に大きな違いはなかったと思う」と語った。「タイヤの使用本数を減らすには、予選のフォーマットを見直して、昔のようにドライバー1人につき1周のシュートアウトを行うのがいいと思う。そうすれば少なくとも4セットは節約できるはずだ」
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