アルファロメオが、2024年シーズンからハースF1チームとタイトルスポンサー契約を結ぶ予定であり、その価値は年間2000万ドル(約28億円)になる可能性があるとRacingNews365が報じている。2023年末、ザウバーF1チームへのアルファロメオのタイトルスポンサーは終了し、2026年のアウディの到着に備え、スイスの名前がグリッドに戻ることになる。
しかし、アルファはグランプリレースへの関与を続けることに熱心であり、ギュンター・シュタイナー率いるハースF1チームと前向きな交渉を行っている。その現在のタイトルスポンサーであるマネーグラムは、イタリアのブランドと同様のカラーを特徴としている。両チームは現在フェラーリのカスタマーであり、マラネロのチームからパワーユニットを含むコンポーネントを調達している。RacingNews365によると、両社の話し合いはF1エミリア・ロマーニャGPで行われる予定だったが、イモラのイベントがキャンセルされたため、代わりにモナコで行われたとしている。交渉について直接知る複数の情報筋は、RacingNews365の取材に対し、2025年も含めた2年契約の可能性があるという噂を否定していないという。もう1つの潜在的なシナリオは、2024-25年のタイトル契約が終了した後、アルファロメオがWRC(FIA世界耐久選手権)に向かう可能性があるということだ。このプログラムでは、プジョーまたはフェラーリのハードウェアを使用することができるとされているが、そうなると、ステランティス社の2社が同じシリーズで戦うという状況が生まれ、プジョーとアルファロメオの双方にとって不利になる可能性がある。フェラーリもフィアットを通じてステランティスの一員であり、会長のジョン・エルカンは、2021年にフィアット・クライスラーとPSAグループが合併して設立された自動車グループの名称であるステランティス・グループのボスでもある。プジョーがアルファロメオに勝った場合、これはアルファロメオの「パフォーマンスブランド」にとって良くないことになるが、プジョーがアルファロメオに負けることは、より多くの車を販売しているプジョーが不利に見える。フォルクスワーゲン傘下のブランドであるポルシェとアウディがWECに参戦したときも同じような状況だったが、最終的にはポルシェの撤退で終わった。