ハースF1チームは、当然ながら、2021年のチームウエアにも物議を醸しているロシア国旗カラーを採用している。ロシアの肥料大手ウラルカリをタイトルスポンサーに迎え、同社の大株主の息子であるロシア人のニキータ・マゼピンを起用するロシアのハースF1チームは、2021年F1マシン『VF-21』にロシア国旗のカラーである白・青・赤のカラーリングを採用。世界反ドーピング機関(WADA)の調査対象となっている。
ハースF1は、タイトルスポンサーのウラルカリのカラーだと主張しているが、ウラルカリのロゴはグリーンとオレンジであり、以前にスポンサーをする際にはそのカラーリングを採用している。ニキータ・マゼピンのチームメイトとして2021年のハースF1のドライバーを務めるミック・シューマッハは、バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われているFIA-F2のテストを訪問。ロシア国旗カラーが使用された新しいシャツを着て古巣プレマのパドックに登場した。現在、ロシアは、アスリートが国際スポーツに出場することを禁止する2年間の禁止措置を受けている。これは、世界アンチ・ドーピング機関(WADA)によって課され、ロシアが国ぐるみで後援したドーピングプログラムにへの罰則となる。これにより、ロシア出身のスポーツマンまたはアスリートはユニフォームにロシア国旗を掲げることはできず、WADAのメンバーであるFIAによって認可されたイベントを含む公式のイベント会場で国歌が演奏されることはない。ただし、アスリートのユニフォームやアクセサリー(F1の場合はマシン)にロシアの色を使用することは許可されている。FIA(国際自動車連盟)、CAS(スポーツ仲裁裁判所)は、ハースF1のカラーリングを受け入れているが、WADAは調査対象としている。
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