ニキータ・マセピンは、すでにハースF1との2年契約に合意しており、あとはF1スーパーライセンスの取得を待つだけだと報じられている。今年のロシアGPでは、父親でロシアの大富豪であるドミトリー・マゼピンとハースF1のF1チーム代表であるギュンター・シュタイナーが会合を開いており、チームの買収を含め、ニキータ・マゼピンのシート獲得の噂が加速した。
そして、今ではニキータ・マゼピンが、ロマン・グロージャンもしくはケビン・マグヌッセンに代わって2021年のF1世界選手権でハースF1のマシンを駆るのは“確実”だと報じられている。ニキータ・マゼピンは、先月ムジェロで開催されたフィーチャーレースで優勝。バーレーンでの残り4戦を終えて、ランキング7位以上にいれば、F1スーパーライセンスの対象となる。現時点でニキータ・マゼピンはランキング6位だが、3位の角田裕毅との差はわずか7ポイントであり、8位との間には20.5ポイントの差がある。また、F2のポイントリーダーであるミック・シューマッハは、アルファロメオでキミ・ライコネンのチームメイトとしてF1デビューすると噂されているが、ハースF1のもうひとつにシートに座るのはミック・シューマッハだとの噂もある。報道によると、ニキータ・マゼピンのF1スーパーライセンスが確定次第、ハースF1との2年間の契約が発表されるとされている。また、それに関連して、レーシング・ポイントF1から放出され、これまでハースF1移籍が有力とされていたセルジオ・ペレスは「現在、ウィリアムズの可能性を評価することに集中している」と報じられている。その場合、割を食うのはジョージ・ラッセルとされている。「ハースとマゼピンの交渉が実際に終了したことを示唆されているが、発表のためにはロシア人ドライバーへのスーパーライセンスの公式リリースを待たなければならない可能性がある」「だが、前回のモータースポーツ評議会でFIAがスーパーライセンスを授与するための基準を変更したことで、マゼピンは見習いカテゴリーのシーズン結果を待たずにFIAから待ち望むOKを得ることができるかもしれない(最終段階はバーレーンで12月6日に予定されている)」ジョージ・ラッセルに関しては、2021年の契約が発表されていたが、ウィリアムズが8月に新しいアメリカ人の所有者であるドリルトン・キャピタルに買収されたことでそれが無効になる可能性があるとされている。現在、メルセデスのジィニアドライバーであるジョージ・ラッセルは、メルセデスからの3年間の“ローン移籍”の2シーズン目であり、ルイス・ハミルトンまたはバルテリ・ボッタスがチームを離れた際のレースシートの有力候補であり続けている。