ハースのF1チーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、2019年のアップデートの方向性についてドライバーが不満を表明した際にもっとその意見に耳を傾けるべきだったと認める。昨年のチャンピオンシップを5位で終えたハースだが、2019年はVF-19のセットアップ、そして、ピレリの2019年F1タイヤに苦労することになった。
ハースのアップデートは無駄な努力に終わり、最終的にシーズン後半には開幕戦オーストラリアGP仕様の空力パッケージに戻すことを選択している。「違うことができたとすれば、バルセロナでアップグレードを投入した後、ドライバーにもう少し耳を傾け、もう少し自己批判的になるべきだったかもしれない。だが、そこには希望の光があった」とギュンター・シュタイナーは語る。「我々は夏休み中に反応し、2020年のマシンに取り組み始めました。今年のようなミスを避けるためだ。繰り返したくはない」「とにかく我々は2020年マシンを前進させ、分析し、一生懸命取り組んでいる」今シーズンにどこがうまくいっていなかったかを解明しようとすると、ハースにとってお金がかかるだけでなく、2020年マシンに費やす時間も犠牲になる。ギュンター・シュタイナーは、2021年に導入される予算上限は小規模チームに有益であると全面的に支持しているが、効果が表れるのは2年目以降になってからだと考えている。「いつものように、ビッグチームには常にアドバンテージがある」とギュンター・シュタイナーは説明する。「彼らには2020年マシンを開発すると同時に、新しいレギュレーションに合わせて2021年マシンを開発するためのより多くのリソースと人員がある」「予算上限は2021年に導入される。最初の数年間は、勢力図に大きな違いは見られないだろう。まあビッグ3と残りの我々という構図になるだろう。我々はそれを承知している。時間の経過とともに、ビッグチームとのギャップが少し縮まることを期待している」「だが、我々も優れた2021年マシンを生産するために最善を尽くしていくのは確かだ」