ハースF1のチーム代表ギュンター・シュタイナーは、フェラーリが2019年のドライバーラインナップの選択を指示することはないと主張する。フェラーリは、ハースF1チームにF1パワーユニットやギアボックスだけでなく、風洞の使用やリスト化されていないパーツの供給など緊密な技術パートナーシップを結んでおり、事実上の“Bチーム”としてドライバーの決定権も有していると考えられている。
しかし、ギュンター・シュタイナーは、ハースF1チームはメルセデスの契約ドライバーであるエステバン・オコンのようなドライバーであっても自由に選ぶことができるとし、フェラーリもそのような動きを妨げることはないだろうと語る。エステバン・オコンは、ダニエル・リカルドの電撃移籍によってルノー移籍の可能性が消滅し、市場に出ている。メルセデスはオコンのシートを見つけるために懸命に取り組んでおり、マクラーレンが2019年の所属先の最有力候補として報じられている。しかし、ギュンター・シュタイナーは「我々は彼を起用することもできたし、我々が彼を起用しないことを決めた」とギュンター・シュタイナーはコメント。「だが、我々はそれを決断することができる。我々の判断が重要だ。我々は何をすべきかは伝えられていない」「我々にとってはより哲学的なことだ。フェラーリは我々の良いパートナーだ」「私は彼をリスペクトしている。彼は非常に優れたドライバーだ」2019年のハースF1チームのドライバー候補には、現在ドライバーを務めるケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンに加え、フェラーリの育成ドライバーで今年ザウバーでF1デビューを果たしたシャルル・ルクレールの名前も挙げられている。シャルル・ルクレールは、2016年にハースのテストドライバーを務め、フリー走行1回目にも出走していたが、今年ハースでレースをするには十分な経験はないと判断されていた。しかし、今年ザウバーでの活躍しており、来季のフェラーリ移籍が実現しない場合はザウバーからより競争力のあるハースへの移籍が広く噂されている。しかし、ジュンター・シュタイナーは、シャルル・ルクレールの計画に関してはニュースを待っているところだと語る。「まだシーズのない数名の真剣な候補者がいる。あまり多くは残っていないし、もちろん、彼もそのひとりだ。だが、我々は彼がどうするかは知らないし、彼がどうする予定なのか、ザウバーに留まるのか、ザウバーやフェラーリとの契約状況がどうなっているかも伝えられていない」「彼は素晴らしい仕事をしている。彼はステップアップを果たしている。昨年、我々はルーキーの状態を恐れていると言ったわけではないが、彼はその状態を通過した。彼には多くのリスペストを抱いている」また、ギュンター・シュタイナーは、過去数週間の“狂気じみた”ドライバー市場に直接関与していないことに安堵していると語る。「我々がどのように感じているかを説明するのは非常に難しい。我々は自分たちの立場を非常に快適に感じている」とギュンター・シュタイナーはコメント。「我々は『このドライバーが必要だが、彼はあそこに行きたがってる』といった狂気じみた状況には参加していない」「我々は良い場所にいる。我々がどうするかは今日発表したいくらいだ。理解しなければならないことがいくつかあるので、その後発表するつもりだ」「我々はドライバーたちとの自分たちの立場に非常に自信を持っている。我々は急いではいけない」ギュンター・シュタイナーは、ハースF1チームが初参戦した際にはまったく興味を示していなかったようなドライバーを含め、チームには多くの関心が寄せられていると語る。「多くのアプローチがあるし、我々にアプローチしてくれる全員のことをリスペクトしている」「開始時はドライバーを見つけるのは難しかったが、今では明白な理由で我々のために走りたいというドライバーがかなりたくさんいるし、それは変わった」「非常に自信を持っているし、来年、二人の良いドライバーを起用できあにと眠れなくなることはない」