ハースF1チームのギュンター・シュタイナーは、2018年に若手ドライバーのひとりを起用してほしいとのフェラーリからの要請を断ったことを明らかにした。「我々はフェラーリと非常に緊密に仕事をしているが、彼らは我々の決断を尊重した」とギュンター・シュタイナーはコメント。「彼らが我々になにかできるかと尋ねてきたのは確かだ。我々はノーと言った」
「我々は自分たちの二人のドライバーと非常にうまく仕事をしていると思うので、現時点で我々としては変更する必要はない」ハースF1チームは、すでに2018年もロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンという現行ドライバーを続投させることを発表している。「この二人のドライバーがいることはわかっている。長期的には見直す必要もあるかもしれないが、来年は短期だ」「我々は可能な限り計画を立てようとしている。ドライバーと契約をしたときは、一緒に計画を立てなければならない。我々は一貫している必要がある」「クルマに他のドライバーが乗った場合に違いがあるかどうかはわからない。我々には『このドライバーがいれば、よりうまくいく』と言えるような経験はない」「我々はまだF1で2年目だが、それが忘れられるときがある。永遠にここにいるように見られるが、我々はそうではない」「我々にとっては全てが新しい。一貫性が逆効果なときもある。新しい血がうまくいくことに役立つときもある。我々はベースを構築する必要がある。そのためには一貫性が重要だ」フェラーリには、シャルル・ルクレールとアントニオ・ジョビナッツィという育成ドライバーがおり、彼らにレース経験を積ませることを望んでいる。シャルル・ルクレールは、2016年にGP3チャンピオン、今年はF2チャンピオンと順調にキャリアを歩んでおり、昨年はハース、今年はザウバーでF1フリー走行を実施している。残りのシーズンでは、ザウバーと3回のフリー走行が予定されており、来季のザウバーのドライバー候補に挙げられている。アントニオ・ジョビナッツィは、2015年にFIA ヨーロッパF3選手権で2位、2016年はGP2を2位で終えた。今年のオーストラリアGPでは、負傷したパスカル・ウェーレインに代わってザウバーでF1デビューを果たし、続く中国GPにも参戦している。今年はハースで合計5回のフリー走行を実施する。