ロマン・グロージャンは、メルセデスとのF1テスト参加を実現させるため、まだプッシュしていると主張した。ハースF1チームからの退団を発表したグロージャンは2020年シーズン終了後にF1を去ることになっており、翌シーズンのグリッドにはほとんどチャンスはなかった。
2020年シーズンの最後から3戦目となるバーレーンGPでグロージャンは恐ろしいクラッシュに見舞われ、約30秒にわたって炎に包まれた。グロージャンは燃え盛るマシンから脱出したが、両手を中心にやけどを負った。この事故でグロージャンのF1キャリアはショートカットされ、グランドスタンドにお別れを言う機会がなくなったが、メルセデスはグロージャンに自社車両の1台でテスト走行を申し出て、シートフィッティングをファクトリーで完了させた。しかし、グロージャンは、インディカーでのフルタイムドライブを含むF1後の多忙なスケジュールにより、テストの実施が妨げられている。GP Racingの取材に応じたグロージャンは、まだメルセデスでのテストを望んでいるかと問われ、「ああ、もちろんだ。まだ時間を見つけられていない。すべて僕のせいなんだけどね」と答えた。「簡単なことではない。来年は30レースウィークエンドもあるんだ。みんなはF1の24レースに文句を言っているけれど、僕はインディカーで18レース、耐久レースで7レース、F1ではCanal+で5レースやっているんだ。だからテストを追加するのは簡単ではない」現行型マシンのトライアルを望むグロージャンF1のプライベートテスト規定では、少なくとも2年前のマシンを公式セッション以外で走らせることが認められている。グロージャンは、2022年に登場した現行世代のF1マシンでチャンスを得るため、意図的にテストを先延ばしにしていることを認めた。「また、とても利己的なことだけど、新世代のマシンを実際にテストできるところまで遅らせようとしているんだ」とグロージャンは語った。「でも、そうだね、僕はまだそれをやりたいと思っているし、トトに会うといつも実現すると言ってくれる。そうだね、またF1マシンに乗れたらすごくクールだろうね」3年以上前にバーレーンで起きた事故によってグロージャンは、火傷を負った手の痛みに今も苦しんでいると明かした。「日によっては左手が少し痛む。でも、95%の時間はそのことを考えもしないよ」
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