ハースF1のロマン・グロージャンは、先週末のF1バーレーンGPの大クラッシュで負った火傷の治療を続けるためにスイスに帰国することを決断。したがって、2020年のF1世界選手権の最終戦となるF1アブダビGPを欠場することが決定した。今週末のF1サヒールGPでロマン・グロージャンの代役を務めているリザーブドライバーのピエトロ・フィッティパルディが、F1アブダビGPでもケビン・マグヌッセンと組んで再びハースのF1ドライバーを務める。
今季限りでハースF1を退団することが決定しているロマン・グロージャンは、F1アブダビGPに出場することを望み、退院後にジムでトレーニングを行っていたが、長期的な健康を危険に晒す場合は欠場も視野に入れいていることを明らかにしていた。「アブダビで最後のレースをすることができず、そこにチームと一緒にいられないのはとても悲しいことだ」とロマン・グロージャンは語った。「僕たちは医者と一緒にできる限り手の回復と修復に努めてきたけど、レースのリスクは僕の回復と健康にとって大きすぎる」「だから、僕はレースをしないという決定をした。これは僕の人生で最も難しい決断の1つだけど、明らかに最も賢明な決断の1つだ。チームが恋しいけど、これまでと変わらず彼らをサポートしていく」ロマン・グロージャンにとって先週末のF1バーレーンGPが最後のグランプリとなることを意味する。ハースがF1に参戦して以来、98回目のレースだった。「ロマンがハースF1チームとの最後のレースを逃すことを当然のことながら非常に残念に思う」とハースF1のチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは語った。「しかし、我々は皆、彼が先週の日曜日の事件からの治療と回復に関して最善の行動をとらなければならないことに同意している」「ロマンは過去数日間、並外れた勇気と驚くべき精神を示してきた。我々はアブダビでVF-20のコックピットに戻ることをどれほど強く望んでいたかを知っている。そして、我々全員が彼もそこにいてほしいと思っていたギュンター・シュタイナーは、ロマン・グロージャンがハースF1チームために行ってきた仕事を賞賛。グロージャンはチームのデビュー戦で最初のポイントを獲得し、チームの発展の重要な部分を占めてきた。「ロマンは初めから我々のF1プロジェクトを信じていた。彼は、我々がマシンを作る前に我々のためにドライブすることを約束してくれた」とギュンター・シュタイナーは付け加えた。「F1の若いチームとして我々が今の状況を達成するために彼が注いでくれた決意と真摯な努力に疑いの余地はない。我々はその信念とコミットメントに永遠に感謝する」「そういった資質、彼の意欲と野心が彼の回復を助けると確信している。ジーン・ハースと私、ハースF1チーム全体の運営を代表して、ロマンが元気になり、完全な健康状態に戻ることを願っている」