ハースF1チームは、F1イタリアGPでのロマン・グロージャンへの失格処分を覆すことに失敗。グロージャンの失格処分が確定した。FIA国際控訴裁判所は、11月1日(木)に審問を実施。翌2日(金)、ロマン・グロージャンのフロアが技術規則を遵守していなかったため、グロージンを6位から失格させるというスチュワードの決定を支持するという決定を発表した。
裁判所は決定について「モンツァで開催された2018年イタリアGPからハースF1チームの8号車を失格とすることを確定する」と声明では発表。「現在のところ、決定の有効な部分だけが当事者に通知されている。根拠を含む完全な決定は後ほど通知される」ハースF1チームのギュンター・シュタイナーは「当然ながら、我々の訴えが勝たなかったことには失望している」とコメント。「我々は前進し、コース上で戦い、ポイントを稼ぎ、今までのF1で最強のシーズンを終わらせるように引き続き最後の2レースに挑む」F1イタリアGPロマン・グロージャンは、F1イタリアGPで6位でチェッカーを受けたが、レース後、ルノーがハースのF1マシンの合法性について異議を申し立てた。その後、スチュワードとFIAの技術団による調査が行われた。FIAはハースのマシンが、最新の技術指南と技術規則の第3.7.1で規定されたフロアのリファレンスプレーンの先頭角の半径について違反していると判断。ロマン・グロージャンを失格処分とした。FIAは今年7月にレギュレーションを明確化するための技術指南を発行しており、チームはF1イタリアGP前にマシンを適合させる必要があると規定していた。ハースF1チームは、F1カナダGP後にアップデート版のフロア構成についてFIAから警告を受けていたが、夏のF1シャットダウンという時間的な制約を理由に時間的な猶予を求めていた。ハースは、修正を施していないVF-18でレースをするというリスクを選んだが、最終的にルノーの抗議とスチュワードの裁定によって失格となった。ハースF1チームは、スチュワードの裁定に対して、正式に控訴していた。