2019年のF1ドイツGPの決勝レースは、今シーズン初のウエットレースになる。午前中からホッケンハイムには雨が降っていたが、決勝までには止むと予報されていた。しかし、レコノサンスラップの時点でもまた雨は止んでおらず、各マシンがフルウエットタイヤを装着して走行。メルセデスの2台とシャルル・ルクレールはインターミディエイトを試した。
スタートを迎えても雨は止まず。全車フルウエットタイヤを装着し、フォーメーションラップはセーティカー先導で行われることになった。数名はタイヤテストで2019年型のウエットタイヤを走らせているものの、決勝でウエットタイヤで戦うのは初。予測のできないレースになりそうだ。ウエットスタートの場合はタイヤの仕様義務がなくなり、ミディアムでQ2を突破したメルセデスのアドバンテージはなくなる。また、フロントローに雨に強いルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンが並ぶのも興味深い。フェルスタッペンは2016年のF1ブラジルGPでのウェットレースで素晴らしいパフォーマンスをみせている。また、天候の変化次第では、予選に出走できずに最後尾からスタートするセバスチャン・ベッテルと同じくQ3で走れずに10番手からスタートするシャルル・ルクレールにも恵みの雨となるかもしれない。