F1ドイツGPの会場のひとつであるニュルブルクリンクが破産の可能性に直面している。サーキットの90%を所有するラインラント・プファルツ州のクルト・ベック知事は、記者会見でこのニュースを認めた。報道によると、サーキットを運営するニュルブルクリンクGmbHは、2009年の再開発でラインラント・プファルツ州立銀行に、約2億3,500万ポンド(約289億5,200万円)の借金があるという。
ニュルブルクリンクGmbHは、利息を返済するためにEU執行委員会に1,000万ポンド(約12億3,200万円)の緊急ローンを申請したが、認められないとみられている。クルト・ベック知事は「流動性資産がないため、今月末に破産する可能性が高い」と述べた。F1ドイツGPは、ホッケンハイムとニュルブルクリンクで交互開催されているが、この不透明な状況により来年のニュルブルクリンクでのレース開催は危機に直面している。以前ホッケンハイムのオーナーは、F1を毎年開催する余裕はないとしていたが、ゲオルク・ザイラー社長は、特定の条件が満たされれば毎年開催することも可能であると述べた。ゲオルク・ザイラーは「現時点では何の要請もない。だが、要請があれば、ホッケンハイムで毎年F1が開催される可能性がある」と Auto Motor und Sport に述べた。「しかし、その場合、コスト面、契約、方針などの全てに同意しなければならない。条件が簡単に合致するかどうかわからない。とはいえ、交互開催を続けることができるのでれば、それに越したことはない」
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