ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、2026年F1開幕戦オーストラリアGPで勝利を挙げたにもかかわらず、中国GPを前に楽観視を戒めた。メルセデスはメルボルンでアンドレア・キミ・アントネッリとの1-2フィニッシュを達成し、新レギュレーション初年度で大きなインパクトを残した。それでもラッセルは、フェラーリが実際には見た目以上に接近していたとみている。
上海ではフェラーリが新たなリアウイングを投入する見通しであり、さらにマクラーレンやレッドブル・レーシングも今後の開発で巻き返してくる可能性があることから、タイトル争いはまだ始まったばかりだと強調した。メルボルンでの差は見た目ほど大きくなかった「シャルルはメルボルンで僕に本当にしっかり戦いを挑んできたし、VSCの時点では彼が僕の前にいた」とラッセルは語った。「もし彼がVSC中にピットインしていたら、僕たちは1-2では終えていなかったと思う」「もしかしたら僕が勝利のために彼を抜いていたかもしれないけど、本当に激しい争いになっていたはずだ」ラッセルは、オーストラリアでのメルセデス優位が予想以上に大きく見えた背景には、フェラーリの戦略判断もあったと受け止めている。レースリーダーだったシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンが、バーチャル・セーフティカー中にピットへ入らなかったことで、最終的な差は実態以上に広がったという見方だ。予選は想定以上 決勝はフェラーリと接戦「僕たちは予選で予想以上に速かった。周りも僕たちがあそこまで速いとは思っていなかったと思うけど、日曜日のペースはフェラーリとほぼ互角だった。そちらの方が、僕たちが想定していたものに近い」とラッセルは述べた。メルセデスは開幕戦で圧倒的に見えたが、ラッセル自身の認識はそれとは少し異なる。1周の速さでは想定以上の結果が出た一方で、決勝のロングランではフェラーリと拮抗していたというのが実感だ。中国GPでも最も近いのはフェラーリ「メルボルンで見たものを踏まえると、シーズン序盤のこの段階では、フェラーリが僕たちの最も近いライバルになると思っている」とラッセルは語った。上海ではフェラーリが“フリップフロップ”型のリアウイングを投入するとみられており、長いバックストレートを持つ中国GPでは武器になる可能性がある。ラッセルも、今週末に向けて最も警戒すべき相手としてフェラーリを挙げた。フェルスタッペン マクラーレンも脅威「でもマックスはとても速かった。後方から来たし、問題がなければおそらく予選トップ3に入っていたと確信できる」とラッセルは述べた。「チャンピオンシップは長いシーズンを通して決まる。このスタートはいい。クルマはうまく機能している。でも、それ以上の意味はあまりない」「僕たちは攻め続けなければならない。フェラーリはすぐ後ろにいる。レースでも見たように、彼らはすごく速かった」「マクラーレンはウインターテスト以降、まだ大きなアップデートを持ち込んでいないし、今は重量オーバーだと僕たちは考えている」「マクラーレンがアップデートを持ち込めば、開発競争はとても速いペースで進むはずだ。僕たちは何ひとつ当然だとは思っていない」開幕戦を制したメルセデスに注目が集まるなかでも、ラッセルの視線はすでにその先に向いている。フェラーリの接近、フェルスタッペンの地力、そしてマクラーレンのアップデート。2026年F1シーズン序盤の勢力図は、まだ固まったとは言えない。