ジョージ・ラッセルは、シンガポールGPのフリー走行2回目でクラッシュし、走行時間を失ったこととメカニックに夜通しの作業を強いることになったことを受けて、メルセデスに謝罪した。ラッセルは金曜FP2の3分の1ほどが経過した時点でマリーナ・ベイ・サーキットのターン16のバリアに接触し、フロントウイングを破損。マーシャルがコースを片付けるため赤旗が出された。
夜間のセッションで他のドライバーたちが20周前後をこなした一方、ラッセルは6周しか走れず、翌土曜の走行に向けて不利な立場に立たされた。「正直、ちょっと変な感じだった」とラッセルはクラッシュ後に語った。「何が起きたのかよく分からない。少し早めにブレーキを踏んで、少しゆっくり進入したのに、リアを失ってしまった」「幸い、ほぼフロントから突っ込んだ形だったから、そんなに大きなダメージではなかった。とはいえ、当然ながらセッションは終わり。少し腹が立つね。チームには申し訳ないけど、今日でよかった。明日じゃなくて」続いてこの日の走り全体について問われると、イギリス人ドライバーはこう振り返った。「FP1は難しかった。でもFP2の最初の数周では、クルマのフィーリングがずっと良くなっていた。ペースも良かったと思う」「きちんとしたラップはできなかったから、タイムシート上では何も示せてないけど、セクターごとをつなげてみれば悪くなかったはず」「正直言って、今日の金曜日はベストな一日とは言えなかった。シンガポールでは路面が常に進化していくし、空気中に少し雨もあった。だからあまり心配はしていないよ」一方、メルセデスのもう一方のガレージでは、キミ・アントネッリがレーシングブルズのリアム・ローソンのクラッシュによる赤旗を経てセッションを走り切ったが、ソフトタイヤでの走行がうまくいかず18番手に終わった。「正直、僕にはそんなに悪くは見えなかった」とアントネッリは厳しい一日に見えた理由を問われて語った。「結果は確かに、僕たちが達成できたはずのものを示していない」「ソフトタイヤでのラップは中断しなきゃならなかったけど、すごく良いラップになっていたと思う。実際、クルマの中ではかなり良いフィーリングだった。最適なセットアップを見つけようとしているところで、まだ改善できる部分がかなりある。でも僕自身のドライビングも、周ごとに進化していってると思う」「明日は自分自身も良くしていければと思うし、クルマも少し改善できればいい。その上で戦えるようにしたい」