メルセデスF1のジョージ・ラッセルは、F1モナコGPが開催されるモンテカルロ市街地コースの“独特”な特性により、チームは「アップグレードのことをほとんど忘れている」と認める。モンテカルロの象徴的なこの会場は、低速コーナーで構成されたタイトでツイスティなコースだ。通常、チームはさまざまなコーナーで構成されるバルセロナなどの従来のグランプリコースで、新しいパーツやアップグレードを導入する傾向がある。
しかし、先週はF1エミリア・ロマーニャGPが大洪水で中止となったため、メルセデスなどのチームはモナコで初めて走らせることにを余儀なくされた。F1モナコGPの金曜フリー走行を終えたラッセルは、メルセデスF1の焦点はアップグレードよりも今週末のW14のハンドリングを改善することにあると語る。「昨日も言ったように、モナコはとても独特なサーキットだ」とラッセルはコメント。「アップグレードや変更を評価する場所ではないことは、週末を迎えるにあたってわかっていた」「アップグレードのことはほとんど忘れていている。それについて心配して、このあたりを改善しようとするのは次の週末にある。予選は明らかに週末で最も重要な部分であり、予選は一般的に苦戦する部分である」「この1年半を振り返ってみると、僕たちは概して日曜日のほうがいい。一晩でいくつかのことを解決してみる必要がある。このセッションからは間違いなくいくつかのポジティブな兆しがあり、FP1からは確実に良くなっている。ここでは決して簡単ではないんだ」2022年に新しいレギュレーションが始まって以来、メルセデスは伝統的に予選で苦戦してきた。モナコで良い結果を出すためには予選が非常に重要であるため、ラッセルは明日はチームにとって「簡単な一日」にはならないと予想している。「僕たちは多くのセットアップの変更を行った」とラッセルは付け加えた。「以前のクルマでもやっていたようなことだ。さっきも言ったけど、この新しいアップデートのために何か特別なことをしたわけではない」「タイヤからより多くのものを引き出すために、一晩で何ができるかを検討することになる。クルマの基本パフォーマンスは良いことは分かっているし、通常、日曜日にはオーバーヒートし、アンダーヒートする。この週末は、それをひっくり返せるようにしなければならない。明日は楽な一日になるとは思っていないけど、ハードワークして何ができるかを考えてみる」