2019年にウィリアムズでF1デビューを果たすことが決定しているジョージ・ラッセルは、トロロッソ・ホンダのドライバー候補に挙げられているライバルのアレクサンダー・アルボンはジュニアカテゴリーで最も過小評価されているドライバーだと語る。ジョージ・ラッセルとアレクサンダー・アルボンは、今週末の最終戦アブダビ大会で2018年のF2タイトルを賭けて戦う。2レースで獲得可能なポイントは48ポイント。現在、ジョージ・ラッセルはアレクサンダー・アルボンに37ポイント差をつけている。
アレクサンダー・アルボンは、レッドブルとロータスのジュニアプログラムで結果を残すことはできなかったが、ジョージ・ラッセルはそのような逆境を跳ね返してきたアルボンを称賛している。「アレックスは素晴らしいドライバーだ。正直、彼はGP3でのキャンペーンを除けば、非常に厳しいジュニアキャリアを過ごしてきた。彼はジュニアフォーミュラで一番とまでは言わないにしろ、最も過小評価されているドライバーの一人だと思う」「最新のトロロッソのゴシップがどうなっているかはあまりわからないけど、彼がそのチャンスを掴めれば素晴らしいと思う。彼は素晴らしいドライバーだし、そのチャンスに値すると思う」アレクサンダー・アルボンは、2016年にART Grand Prixから参戦したGP3シリーズで4勝を挙げて2位で終えたが、昨年は同じチームから参戦したF2で苦戦を強いられ、レースに勝つことなく10位で終えていた。しかし、DAMSへと移籍した今年はパフォーマンスを向上させ、4勝、3度の表彰台を獲得。フォースインディアのジュニアドライバーであるチームメイトのニコラス・ラティフィを日陰に追いやった。2018年のF2タイトル獲得には大きなポイント差となっているが、ジョージ・ラッセルはアレクサンダー・アルボンは捨て身のアプローチを取ることができると指摘する。「彼には失うものはない。彼は何をしなければならないかをわかっているし、毎回最大限のパフォーマンスを発揮しなければならない」とジョージ・ラッセルは語る。「僕たちはとにかく週末を切り抜けて、クルマを常に適切にしておかなければならない。ウエイトリミットを適切にしなければならない。愚かなミスは避けなければならないし、信頼性を出来る限りベストな状況にしておく必要がある」「今年僕たちがポイントを獲得できなかったのは1つの週末しかないし、それは信頼性の問題が原因だった。それ以外は僕たちは非常に良いポジションにいる」ジョージ・ラッセルは、来年ウィリアムズでのF1デビューが決定しているかどうかに関わらず、個人としてF2でタイトルを獲得することが重要だと語る。「僕にとってかなり重要なことだ。ルーキーシーズンでF2に勝つチャンスは一度しか得られない。今後、スタッツを振り替えて『ルーキーシーズンにGP3で勝ち、F2選手権でもタイトルを獲得した』と言えるのは素晴らしいことだ」「ルーキーイヤーに勝った(ルイス)ハミルトン、(ニコ)ロズベルグ、(ニコ)ヒュルケンベルグといった名前に加われることは素晴らしいことだ」