アルピーヌのフランコ・コラピントは、F1アゼルバイジャンGPの予選Q1でクラッシュを喫した後、メディアに心境を語った。チームメイトのピエール・ガスリーが直前にコースアウトした影響で集中を乱し、最終アタックでマシンのコントロールを失ったという。決勝は16番手からのスタートとなる。「大丈夫だ。何もなかった」とコラピントはまず語り、悔しさをにじませた。ガスリーの黄旗で気を取られたか問われると、こう説明した。
「黄色旗か白旗か分からなかった。彼がコースを外れたとき、僕は少し強くブレーキを踏んだら、突然クルマが回ってしまった。なぜかよく分からない。理解できない。でも確かに少し気を取られた。彼がバックしてくると思って、そっちを気にしてしまった」。続けて、挙動を失った瞬間をこう振り返った。「カーブを曲がった直後に後ろが回って、風か何かがあったのか分からない。すごく変だった。いいラップをしていたから、とても悔しい。そのラップでコンマ3秒更新していて、最後に壁に当たった時の2/10秒を合わせれば良いタイムが出ていたはず。ちょっと悲しい。Q3までは無理でも、Q2には絶対行けていた」。さらにアルピーヌA525の難しさにも言及した。「このサーキットは僕たちにとって難しい。自分の持っているものは最大限引き出せたと思う。最後まで走れなかったのは残念だ。ちょっと変な挙動だったから理解する必要がある。明日に集中していいレースをしたい」。それでもポジティブな面を強調した。「今のことで気持ちを持っていかれないようにしたい。今日一日速さを出せたことを評価したい。ずっと速かったし、クルマの変化にも満足している。風が強いサーキットではこういうことが起きやすい」。「クルマを壊したのは残念だ。でも遅く走ってぶつからないより、速く走ってぶつかる方がいい」。最後に前向きな姿勢で締めくくった。「チームとしても僕自身としても改善すべき細かい部分はまだある。でも前進はできている。直近4回の予選で3回はしっかり戦えている。悪い中でもポジティブなことはあるし、他のサーキットではもっと前に行ける」。ピエール・ガスリーもF1TVに対し「ただのミスだ。風が強くて難しかった」と謝罪。アルピーヌのフラビオ・ブリアトーレ代表は「両ドライバーとも最大限リスクを取った結果。他のドライバー同様、厳しい条件に翻弄された」と擁護した。 この投稿をInstagramで見る FORMULA 1®(@f1)がシェアした投稿