フランコ・コラピント(アルピーヌ)は、2025年F1第14戦ハンガリーGP決勝を18位で完走。予選17番手からのスタートとなったが、ピット戦略の乱れとタイヤグリップ不足に悩まされ、苦しい展開のままレースを終えた。序盤はクリーンエアに出るために早めのピットインを実行。その結果2ストップを強いられるかたちとなり、終盤には再びトラフィックに巻き込まれた。ピットストップでは想定外のロスタイムも発生し、下位に沈んだ。
「今日は自分たちにとって良い1日にはならなかった。クルマのペースはクリーンエアでは悪くなかったし、昨日の感触とも一致していた」とコラピントはコメント。「でも、青旗やピットでのタイムロスがあって、思ったような展開にはならなかった。スタートは良かったけど、1周目でいくつかポジションを落としてしまい、そこからは後手後手になった。リアのグリップ不足にも苦しんで、滑りやすかったけど、後半には少し改善してきた。」「2ストップを選んだけど、どちらのピットストップでも問題があって、予定より時間がかかってしまった。チームは最近、ピット作業も安定してたんだけど、こういう日もある。夏休みはしっかりリセットして、後半戦ではもっと改善できるようにしたい。」アルピーヌのエグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレは、コラピントの姿勢を評価しながらも、チーム全体の立て直しが急務だと語った。「結果としては失望せざるを得ないが、フランコは週末を通して前向きに取り組み、マシンの改善にも貢献してくれている。ただ、今季の厳しい状況を打開するには、今後の数ヶ月が極めて重要になる。我々はすでに2026年に向けた開発に本腰を入れているが、それと同時に、残りのシーズンを有意義なものにする努力も続けていく。」ルーキーイヤーのコラピントにとって、後半戦はマシンの完成度と共に自身の成長を示す絶好の機会となる。フランコ・コラピントが18位完走。ピット作業の乱れとグリップ不足に苦しみながらも、経験を積む一戦となった。今日のレースはパフォーマンス的にも非常に苦しんだように見えました。振り返ってみてどう感じていますか?フランコ・コラピント: うん、確かにハードなレースだったけど、そこまでペース自体は悪くなかったと思う。ただ、いろんな場面でタイムを失ってしまって、すごく難しい展開になった。スタートでも少しポジションを落としてしまったし、リヤのグリップがまったくなくて、かなりスライドしてた。コースオフもあったし、そのあとに入った2回のピットストップがとても遅くて、そこでも大きなタイムを失った。何が起きたのかしっかり確認して、次はこうならないようにしたい。このあと夏休みに入りますが、ここまでのシーズンをどう振り返りますか?コラピント: 少し休んで、気持ちをリセットすることが大事だと思う。そして後半戦はもっと強くなって戻ってきたい。改善すべき点はまだたくさんあるけど、今週末は全体的に見れば前進できた部分もあったと思う。だから、この流れを次のレースにもつなげられるように、引き続き努力を重ねていきたいね。