フォーミュラEは、日本でレースをTwitterでライブ配信するという決定は、長期的な放送オプションになり得るかどうかを見極めるための“実験”だとし、その試みとは直接的には関係ないものの、将来の日本でのレース開催を目標にしていると語った。フォーミュラEは、これまで公式Twitterアカウントで短いハイライトビデオを共有してきたが、メキシコ大会以降、日本のフォロワーにレース全体のライブ配信を開始した。
フォーミュラEの最高経営責任者を務めるアレハンロド・アガグは「どのような展開になるかを見極めるためのちょっとした実験として活用したいと考えている」とコメント。「我々はファンにレースを伝える新しい放送方法を模索している。我々にとってそれは優先事項だ。F1がOTTプラットフォームを発表したように我々だけではないようだ。それは素晴らしいことだ」「我々全員が新しいテクノロジーに本当に対応できるように努力する必要がある。フォーミュラEは開始以来、その分野においてリーダーであり、これはもうひとつの例だ」フォーミュラEは、英国で伝統的な放送方法の足場作りに苦労している。ITV4で放送を開始したが、昨年はChannel 5に移動となった。数レースはメインチャンネルでライブ放送されていたが、それ以外は録画放送やCannel 5の姉妹チャンネルであるSpikeで放送されたりと定着していない。フォーミュラEのソーシャルメディアアカウントは、YouTubeで22万人以上、Instagramで19万人、Twitterで14万人のフォロワーを抱えている。アレハンロド・アガグは「かなり厳しい。英国のような国では、テレビよりもソーシャルやデジタルでフォローすることを好んでいる」とコメント。「我々はファンを獲得するためのそれらの新しい形式に非常にオープンだと思う。もちろん、完全にデジタル化する時期について議論はしているが、まだその瞬間には到達していないと思う。我々は全てのオプションを非常にオープンに保っている」フォーミュラEは、設立以降、日本でのレース開催が噂されているが、2018/19シーズンは難しいものの、近い将来に東京でのイベント開催の可能性が報じられている。また、来期からは日産が日本の自動車メーカーとして初めてフォーミュラEに参戦することで期待は高まっている。アレハンロド・アガグは、日本でのTwitterでのライブ配信と日本でのレース開催は“直接的には結びついていない”としつつも、日本はターゲットとして重要なエリアであると認める。「我々は日本でレースを開催したいと思っている。5年間それに取り組んできた」とアレハンロド・アガグはコメント。「すぐに実現するとは思っていないが、大きなファンベースがある。それはレース開催に役立つだろう」
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