フォーミュラEは、シリーズ開始契約の一環として、FIAに1800万ユーロ(約24億6100万円)を支払うことを約束していると Telegraph が報じている。フォーミュラEは、今年9月に開幕し、来年6月までにロサンゼルス、マイアミ、モナコ、ロンドンなど世界10都市で開催される。電気自動車のシングルシーターであるフォーミュラEマシン「SRT_01E」は、モーターで300bhを発生し、最高速度は時速150マイル(241km)に達する。先月、SRT_01Eは、ラスベガスの公道で初めて一般向けにデモ走行が行われた。
フォーミュラEの参戦チームのオーナーには、ヴァージンのリチャード・ブランソン、元F1チャンピオンのアラン・プロスト、俳優のレオナルド・ディカプリオ、鈴木亜久里などが名を連ねる。FIAにとって、フォーミュラE選手権の立ち上げは絶好のタイミングだったといえる。FIAの2012年の会計報告によると、総収入6,180万ユーロ(約84億5000万円)に対し、260万ユーロ(約3億5,500万円)の純損失が計上されていた。フォーミュラEがFIAに支払う1800万ユーロのうち最大の項目は、香港にあるフォーミュラEの親会社フォーミュラEホールディングスへの1,540万ユーロ(約21億円)とされる投資からの収益310万ユーロ(約4億2,400万円)とみられている。また、FIAは各チームから5万ユーロ(約684万円)、レースごとに10万ユーロ(約1368万円)を受け取るとされ、2014年にはさらに150万ユーロ(2億万円)を生み出すという。フォーミュラEホールディングスは10年契約を結んでいるため、FIAにとって少なくとも1500万ユーロ(約20億5,000万円)の収入となる。フォーミュラEのアレハンドロ・アガグCEOは「フォーミュラEホールディングスは、FIAとの契約の具体的な条件についてはコメントしない」と述べた。