フォーミュラEは、将来的に電気自動車レースカーをトラック上でワイヤレスで充電することを目指している。フォーミュラEは、ワイヤレス充電の有力企業「クアルコム(Qualcomm)」との複数年の技術提携を発表。発表された“ダイナミック・チャージング”と呼ばれる技術では、“レース用ライン”と“充電用ライン”を設定し、充電用のラインでは全てのクルマがレース中にワイヤレスで充電を行うことができるとしている。
クアルコムは、ダナミック・チャージング導入の具体的なスケジュールは出していないが、一桁台の年数で利用できるようになるとしている。フォーミュラEホールディングスのアレハンロド・アガグCEOは、同技術が導入されれば、2台別々のマシンで2レースをするという現状のレースフォーマットを変更すると述べた。「我々はこのテクノロジーに完全にオープンだ」とアレハンロド・アガグは述べた。「テクノロジーが利用できるようになれば、それを導入することを目指して努力していく。必要であれば、レースフォーマットも変更するつもりだ」「必要となるのはFIAからの承認だ。だが、今後取り組んでいけることだと思っている」「現時点でそれはビジョンであるが、それが我々のビジョンだ。その種のテクノロジーのために我々はここにいる」2014年からは、クアルコムの“Halo”充電システムが利用される。同システムは、所定の駐車位置でワイヤレスでクルマを充電することができる。
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