アンドレ・ロッテラーは、アンドレッティ・オートスポーツから参戦した2022/23シーズンを最後にフォーミュラEから撤退することを発表。シングルシーターレースからも身を引き、今後は2024年の世界耐久選手権でのポルシェへの取り組みだけに集中することをソーシャルメディアで明らかにした。2017/18シーズンにテチータに加入して以来、6シーズンにわたってフォーミュラEに参戦し、20年以上にわたってシングルシーターで戦ってきたロッテラーは、これで幕を閉じることになる。
この間、ロッテラーは2011年にフォーミュラ・ニッポンのタイトルを獲得し、2014年にはケータハムからスパ・フランコルシャンで開催されたベルギーGPでF1初出場を果たしている。「26年間にわたるシングルシーターレースの幕を閉じる時が来た」とロッテラーは声明文には書いた。「4度目のル・マン24時間レースの優勝とFIA世界耐久選手権の制覇を目指すポルシェとの挑戦に集中するため、FIAフォーミュラE世界選手権にはもう参戦しないことに決めた」「フォーミュラBMW、フォーミュラ・ルノー、フォーミュラ3、チャンプカー、フォーミュラ・ニッポン/スーパーフォーミュラ、フォーミュラ1、そして最後に2017年のシーズン4開幕時に加わったフォーミュラEファミリーでのレースは素晴らしいものだった」「フォーミュラEを創設してくれた(シリーズの共同創設者である)アレハンドロ・アガグと彼のチーム、そして、FIAに個人的に感謝したい。フォーミュラEは、僕が参戦した中で最もチャレンジングで楽しい選手権だった!」「フォーミュラEでレースができたこと、持続可能なテクノロジーを推進できたこと、そしてこのパドックで素晴らしい人々に出会えたことに感謝し、誇りに思う。そのうちの何人かは、今の僕の親友になっている」「この革新的でエキサイティングなチャンピオンシップに参加するために協力してくれた人々に感謝したい。レオ・トーマス、ジュリアン&アレクサンダー・ヤコビ、JEV、そしてTECHEETAHチーム!一緒に経験できたことは最高だった!」ロッテラーがフォーミュラEを去るというニュースは、ランキング18位と低迷し、開幕戦メキシコ・シティでの4位が最高位となった苦難のシーズンに続くものだ。ロッテラーが最後にポイントを獲得したのはベルリンで行われた第1戦の8位だった。彼の苦闘は、タイトル獲得までの道のりで2勝を含む11回の表彰台を獲得したチームメイトのジェイク・デニスの活躍によってさらに強調された。テチータで2シーズンを戦ったロッテラーは、2019/20シーズンからポルシェ・フォーミュラEのワークスチームに加わり、2022/23シーズンはカスタマーチームのアンドレッティに移籍。ポルシェとのWECフルシーズンと両立させてきた。すでに6月のジャカルタEプリックスはル・マンのテストデーと重なったため欠場を余儀なくされ、その際はダビド・ベックマンが代役を務めた。フォーミュラEに参戦した6シーズンで、ロッテラーは7度の2位表彰台を獲得したが、優勝には手が届かなかった。ロッテラーの選手権最高位は8位で、最初の3シーズンはいずれも8位だった。アンドレッティは、2023/24年シーズンのロッテラーの後任をまだ発表していない。