フォース・インディアを買収したローレンス・ストロールは、当初は“F1チームを買収する計画はなかった”と明かした。数年間にわたる財政難の末、昨年の夏にフォースインディアは破算管理下に入り、ローレンス・ストロール率いるコンソーシアムがチームを救済。F1ベルギーGPからレーシングポイント・フォースインディアとして再出発を果たした。
その後、2019年のドライバーとして息子のランス・ストロールが移籍することが発表された。カナダの大富豪であるローレンス・ストロールが、息子をF1に到達するために莫大な資金を費やしてきたストーリーは有名であり、いよいよ息子のためにF1チームまで用意したと揶揄する声もあった。しかし、ローレンス・ストロールは、F1チームを買収する計画はなかったと語る。「私自身、そして、私の投資家たちのコンソーシアムが興味を持った理由は非常に特別なチームだったからだ。2016年と2017年は4位だった。去年も株式保有による妨げがなければ、彼らは4位だっただろう。この信じられないくらい競争的な環境において、それはこの特別な場所で働いているスタッフについて多くのことを物語っている」とローレンス・ストロールはF1公式サイトに語った。「このチームの人たちは、支出を抑えて、成果を挙げてきた。私はそれをビジネスチャンスと捉えた。それは小規模チームのために2021年からの予算制限とより良い収入分配を行うというF1のビジョンを理解するために彼らと話をする時間を費やすこととも繋がっている」「このような会社にとってそれはビジネス的に大きな意味がある。それは将来進めていくモデルの方向性により近いからだ。私は30年間スポーツの周りにいた。今年は10チームしかいない。フランチャイズの価値を考えれば、それがNFL、英国のラグビーやフットボールであれ、そのような資産価値は適切に扱われているし、時間をかけてその価値を上げていくことが大切にされてきた。ここれも同じことが起こると思う」ウィリアムズの失望し、資金を無駄にしたことで、ローレンス・ストロールはF1への情熱と息子への関心を最高レベルまで引き上げることになった。「かなり関わっていくことになるだろう。それが一つ目の計画だ。ここは何も壊れていないし、修正する必要もない。チームにはすでに優れたリーダーシップとマネジメントが揃っている。彼らは長い間それをやってきたし、素晴らしい仕事をしている。なので、彼らをサポートすることが重要だ。二つ目は、財政面の安定させることだ」「短期的には我々が現在いる場所で戦い続けたい。中期的には4位ではなく、3位を争いたい。長期的には全てのルールが変更された際にパドックで最も優れたチームになっていたい」チームは、2月13日(水)にカナダ国際モーターショーで新しいチームメイトとともに2019年F1マシンをお披露目することを発表している。