フォース・インディアの最高執行責任者(COO)を務めるオトマー・サフナウアーは、破産管財人の管理下に入った後、チームがケータハムやマノーと同じように消滅することを恐れていたと語る。8月6日(火)、管財人は現在ウィリアムズのF1ドライバーを務めるランス・ストロールの父親であるローレンス・ストロールが率いるコンソーシアムと合意に達し、救済されたことを発表した。
これにより、セルジオ・ペレスを含むフォース・インディアの債権者たちは全額を払い戻され、チームの405名の従業員全員が救済されるとともに、継続的な資金が保証されることになった。2014年末、ケータハムとマルシャが管理に入った際、マルシャはマノーの名前で新たな投資を受けて存続したが、ケータハムは消滅。だが、そのマノーも2016年末に再び破算し、2つのチームが終焉を迎えている。「一旦、管理に入り、出てくることができなかったチームがあった。我々はどうなるかわからなかったし、チームメンバー全員に多くの恐怖、不安があった」とオトマー・サフナウアーはコメント。「チームにとって未来があるとわかっていることは大きな安心だ。我々は通常のF1チームとして継続することができるだろう」オトマー・サフナウアーは、管財人が投資家を見つける手助けにおいて重要な役割を果たした。チームのオーナーシップを引き継ぐローレンス・ストロールが率いるコンソーシアムは、ビジネスパートナーであるサイラス・チョウ、カナダの企業家アンドレ・デスマレー、モナコ・スポーツ&マネジメントのジョナサン・ダッドマン、ファッション業界のリーダーでマイケル・コースの最高経営責任者であるジョン・アイドル、通信投資家のジョン・マッコウJr.といった大物が名を連ねている。新しいオーナーの経営陣に関する計画はまだ明らかにはなっていない。過去11年間チームの共同オーナーであり、チームプリンシパルを務めてきたビジェイ・マリヤ、副チーム代表を務めてきたボブ・ファーンリーが彼らのポジションに留まるかどうかはわからないとオトマー・サフナウアーは語る。「まだ始まったばかりだ。彼らがシニアマネジメントを継続できることを願っている。起こったばかりであり、まだ新しいオーナーと“あなたは何をしたいですか?”と話し合ってはいない」現在、ローレンス・ストロールはウィリアムズを支援しており、2017年に息子のランス・ストロールをF1デビューさせている。今回の買収により、ランス・ストロールは2019年にフォース・インディアに移籍することは確実だと見られている。また、もはやビジェイ・マリヤの管理下にないチームは、2019年にチーム名を変更すると考えられている。オトマー・サフナウアーは、現時点ではチームの上層部が直面している上戸湯と同じようにそれらのことは不透明だと述べた。「近い将来、我々はあらゆる会話をしていくことになるだろう。だが、それは前向きなものだ」