フォース・インディアのチームオーナーであるビジェイ・マリヤは、セルジオ・ペレスとスポンサーのBWTが訴訟を起こしたことが、チームが管財人の管理下に入る引き金となったとF1チームスタッフに説明した。報道によると、BWTとダイムラー/メルセデス・グループの支援を受けたセルジオ・ペレスと彼のマネージャであるジュリアン・ジャコビが関連する会社が債権回収のための訴訟を起こしたと報じられている。
フォース・インディアは破産手続きを行い、2015年にマルシャ、2015年にマノーの管理手続きを担当したFPRアドバイザリーがフォース・インディアの管財人に任命された。「フォース・インディアF1は、他でもない我々のドライバーであるセルジオ・ペレスによる申請手続きにより、本日、裁判所の“管理”に置かれた」とビジェイ・マリヤはフォース・インディアのスタッフに配れられた書面で述べた。「意外なことにBMWが割り込み、彼らのスポンサー料はローンだと主張した。我々のクルマ全体がBWTのブランドのピンクになっているにしては馬鹿げた主張だ」ビジェイ・マリヤは、チームは継続して運営され、フォース・インディアの持株会社が今後の決定を統治していくことになると述べた。「我々の持株会社は1億5900万ポンド(約231億円)を超える未払いの負債を有する最大の債権者だ。小規模債権者で最大のものは1000万ポンド(約14億5000万円)未満の未払い債権を有している。管財人はこの比率を認識することが義務付けられている」「それは実際にどういうことを意味するか。管財人は債権者の利益を確保し、今後も実現可能な金融ソリューションを見つけなければならない。当社の持株会社は管財人と協力してチームを管理から外す、もしくは可能な限り最高の価格でチームを売却する。管財人は、いかなる場合でも債権者投票で当社の持株会社が圧倒的に最大であるとすることが義務付けられている」「チームは運営を継続し、うまくいけば、ボブ(ファーンリー/副チーム代表)と私自身が我々のポジションで実施していく」FRPアドバイザリーの共同管財人であるジェフ・ローリーは「我々は債権者にとって最良の成果を確保するために緊急時には重要なステイクホルダーと緊密に協力していく」と述べた。「一方で、チームは今週末のハンガレーでのレースを含め、通常通りの運営を続ける。我々の目標は通常通りの仕事をしつつ、チームの将来を確保するための選択肢を評価することだ」