フォース・インディアのチームオーナーであるビジェイ・マリアは、近い将来に彼のチームが売却される可能性は低いと主張。しかし、出資したという信頼できる買収提案があれば検討すると認めている。最近、ビジェイ・マリヤはフォース・インディアのマネージングディレクターの役割を辞任し、息子のシッダールタが後任を務めているが、チームの最大株主の一人として残っており、チーム代表の役割は継続している。
シルバーストンで久々にF1の現場に姿をみせたビジェイ・マリヤは「人々はチームは私のチームのオーナーシップについて何年にもわたって記事にしている」とリポーターにコメント。「オーストリアで我々の200戦目のグランプリを終えられたことを誇りに思っている。私がこのチームを所有していらい、私にとって大きなマイルストーンだ。フォース・インディア内には、実際に私自身を含め、誰も売却のサインをしようと歩き回っているものは誰もいないと確信している」「このような全ての噂やメディアが報じ続けている記事について私が言えるのは、もしも出資をしたいという信頼できるオファーがあれば、まずは私が株主たちと最初に議論するということだ」「チームを売却したいと思った場合には、私が彼ら(株主)がどう感じているかを確認していくし、断れないようなオファーがあった場合、最初に発表するのは私だ。それまでは推測は推測のままだ」最近の噂では、英国のエナジー飲料メーカーのリッチエナジー、そして、インディカーに参戦するアンドレッティ・オートスポーツが買収に興味を持っていると報じられている。フォース・インディアは、過去2シーズンをコンストラクターズ選手権2位で終えているが、今シーズンは10戦を終えた時点でルノーとハースの後塵を拝して6位に沈んでる。「我々は望んでいたような最高のスタートを切ることができなかった」とビジェイ・マリヤは認める。「我々は2台をポイント圏内に入れることができなかった。4戦中3戦では1周目に事故があったし、その全てがコンストラクターズ選手権の順位に影響している」「私はファクトリーで仕事をしている人々を心から信頼している。彼らは能力以上の仕事をすることになれているし、そのことに私は本当に感謝している」「私は、2018年にコンストラクターズ選手権で再び4位になれるときわめて楽観的だ。我々はここシルバーストンでマシンに小規模なアップデートを持ち込んでおり、フリー走行1回目でその成果を示した。私がレースに来ていようが、FIAの記者会見に出ていようが、スタッフたいてゃは素晴らしい仕事をしてくれている」だが、ビジェイ・マリヤは、チームの現在の財政状況のせいで、潤沢な資金をもったチームにスタッフを引き抜かれることを防ぐことが難しくなっていると認める。「フォース・インディアのために働くことを愛している人々のいる素晴らしいチームだ」とビジェイ・マリヤっはコメント。「確かにお金は重要なものだし、人々はもっと多くを稼ぐために仕事をしていると思う。過去に他チームが我々のスタッフを引き抜こうとしていたが、彼らはチームを離れなかった。ここには単なる給料以上のものがあるからだ」「しかし、離れることを望むものがいれば、私は彼らの後任として同じように優れた才能をもったスタッフを雇うために行動を起こさねばならないだろう」また、ビジェイ・マリヤは、現在のドライバーラインの二人とももう1シーズン継続したいと願っているとつけ加えた。「ドライバーたちは我々の環境に非常に満足している。彼らはメディアに何度かそのように話している。我々はチェコ(セルジオ・ペレス)とエステバン(・オコン)の両名にとても満足している」「もちろん、もし彼らがワールドチャンピオンの勝利チームのシートを獲得できるのであれば、彼らを引き止めるのは難しいだろう。だが、彼らがそのような機会を与えられなかった場合、彼らが我々のところに残らない理由は見当たらない」「我々は彼らにベスト・オブ・ザ・レストになる機会を与えた。この2年間でそれを証明してきたし、今年も同じようにそれを示せることを期待している」