フォース・インディアは、F1カナダGPのファイナルラップでのセルジオ・ペレスのクラッシュに対するペナルティに陰謀説を唱えている。ファイナルラップで4位を争っていた際、フェリペ・マッサはセルジオ・ペレスに追突。両者はタイヤバリアで高速に突っ込んでリタイアとなった。二人は検査のためにモントリオールにサクレ・クールに搬送されたが、怪我はなく、解放された。
ウィリアムズとフォース・インディアは、お互いを非難。ウィリアムズのリリースでは、セルジオ・ペレスがマッサに“ぶつかってきた”と記されており、フォース・インディアはセルジオ・ペレスは“無罪の被害者”だと主張している。検査後、セルジオ・ペレスは「最終ラップでターン1に向かってポジションを守っているときに突然追突された。大きな衝撃だったけど、僕は大丈夫だ」と述べた。最終的にスチュワードはフェリペ・マッサに味方し、セルジオ・ペレスに次戦オーストリアGPでの5グリッド降格ペナルティを科した。しかし、 Auto Motor und Sport は、日曜日のスチュワードルームに元F1ドライバーのデレック・デイリー を含む4人のスチュワードに加えて、エイドリアン・フェルナンデスの姿があったことから、フォース・インディアが陰謀を疑っていると報じた。元インディカードライバーのエイドリアン・フェルナンデスは、2年前までセルジオ・ペレスのマネージャーを務めていたが、仲違いしている。「ドライバースチュワードは、デレック・デイリーだった」とフォース・インディアのチームマネージャーであるアンディ・スティーブンソンは述べた。「なぜフェルナンデスが意見を求められたのかわからない」FIAレースディレクターのチャーリー・ホワイティングは「時々、スチュワードにはオブザーバーがいる。デルナンデスはロシアを代表するドライバーなので、我々は観てもらうために彼をここに招待した」と主張。チャーリー・ホワイティングは、セルジオ・ペレスに対する陰謀説は「ナンセンス」だと述べた。関連:セルジオ・ペレス、次戦5グリッド降格ペナルティ