FIAは、フラビオ・ブリアトーレとパット・シモンズのモータースポーツからの追放処分が解かれたことを公衆やチームに通知することを命じられた。フランスの法廷は、フラビオ・ブリアトーレとパット・シモンズを締め出すという決定が“非合法的”であるとし、FIAの決定を覆した。それにより、ブリアトーレとシモンズはF1に復帰することができることになる。法廷は、FIAには両者の競技ライセンスを剥奪するような処罰を命じる力がないと判決を下した。
「FIA...(免許保有者、指導者、ASAs(National Sports Authority―国内統括団体)のメンバーに制裁措置をとることができるが、第三者にはできない)が制裁措置に等しい処理をとることは、法規の条項28に違反する」「世界評議会は、FIAメンバーとブリアトーレ氏とシモンズ氏と働く免許を禁ずることで、彼らと働かないという、一方に負となる状況に陥らせた。それはFIA法規の範囲では与えられていない」評決はまた、元FIA会長のマックス・モズレーがブリアトーレと論争中であったため、追放による利害対立があったことを示唆しており、またマックス・モズレーは、問題の調査と処罰を下す役割を果たしたとしている。「世界評議会の決定は、ブリアトーレと対立していることで良く知られ、組織の権力分立の原則に違反して照会や調査への着手することに主要な役割を演じたFIA会長のモズレー氏によってとり仕切られた」「(FIA世界モータースポーツ評議会の)決定は無効にはならないが、例外として、ブリアトーレ氏とシモンズ氏に対する条項は無効にすることを言い渡す」法廷は、FIAがただちにブリアトーレとシモンズの処罰が解かれたことをフランスの新聞の広告を通してF1チームや公衆に通知することを強制すると付け加えた。「従ってFIAは、2週間以内に条項の無効をメンバー、免許保有者、特に2010年のFIA F1世界選手権に参戦する13チームに通知しなければならない」「各々15,000ユーロと5,000ユーロのコストを上限としたFIAのコストで、ブリアトーレ氏とシモンズ氏が選択したフランスの新聞で公表されなければならない」FIAは、フランスの法廷が下した判決に対しての上訴を検討している。クラッシュゲート関連:・フラビオ・ブリアトーレが勝訴 - 2010年1月6日・フラビオ・ブリアトーレ、FIAに100万ユーロの賠償訴訟 - 2009年11月12日・フラビオ・ブリアトーレ、モータースポーツ界から永久追放 - 2009年9月22日・ルノーに執行猶予付きの参戦停止処分 (クラッシュゲート) - 2009年9月21日・ルノーのシンガポールGPでの無線通話記録が流出 - 2009年9月17日・ルノー、意図的なクラッシュを認めブリアトーレとシモンズを解任 - 2009年9月16日・ネルソン・ピケJr. 故意のクラッシュを記載した声明が流出 - 2009年9月11日・ネルソン・ピケJr. シンガポールGPでのクラッシュに命令疑惑 - 2009年8月31日・ネルソン・ピケJr. ルノー離脱を発表 - 2009年8月4日・ルノー:アロンソが見事な優勝!(シンガポールGP) - 2008年9月29日
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