FIA(国際自動車連盟)は、2021年からF1に標準ギアボックスの導入するために実施していた入札を中止した。FIAは、将来的なコスト削減のために今年初めに標準ギアボックスを供給するサプライヤーへの入札を開始。4社が入札を行っていた。しかし、FIA 世界モータースポーツ評議会の評決により、FIAの技術部門は単独サプライヤーによるギアボックスの使用を実施しないことを決定した。
「理事会の決定は、チームとサプライヤーによって入手した技術面と財政面の両方の情報に基づいて下された」とFIAは声明で発表。「提供された技術データは、F1のギアボックス技術が概ね収束し、その結果、現在のところ性能差がほとんどないことを明らかにした」「また、コンポーネントの複雑さにより、ギアボックスは信頼性面で依然としてセンシティブな問題であることも述べられていた。これはFIAの技術部門の評価に織り込まれた」将来的なコスト削減策に関して、世界モータースポーツ評議会は「単一のサプライヤーの指定以外の方法でも同様の経済的節約が可能である」と結論付けた。FIAは、これらの識別された“手段”は6月末までに公開が予定されている2021年のレギュレーションの一部になると付け加えた。ギアボックスに加え、FIAはホイールリム、ブレーキシステム、燃料システムについても標準化を想定した入札を行っているが、それらもFIAによって見直され、すべてが廃止になる可能性があると考えられている。
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