2018年のFIA表彰式が12月7日(金)、ロシアのサンクトペテルブルクで行われ、FIA管轄のカテゴリーの上位入賞者にトロフィーが授与された。この表彰式は、2011年以降、FIA総会の週で伝統的な閉会式として開催されており、最近ではモナコ、ニューデリー、イスタンブール、ドーハ、ウィーン、パリと各国で執り行われてきた。今年の舞台にはロシアのサンクトペテルブルクが選ばれた。
2018年のF1世界選手権では、ルイス・ハミルトンが自身5度目となるワールドチャンピオンを獲得。FIAチャンピオンのプレスカンファレンスを体調不良で欠席したハミルトンだが、受賞セレモニーには出席し、F1のCEO兼会長のチェイス・キャリー、FIA会長のジャン・トッドからトロフィーが授与された。また、ルイス・ハミルトンは、FIA選手権の永久認定メディアによって投票されるFIA パーソナリティ・オブ・ザ・イヤーにも選出。これまではマックス・フェルスタッペンが3年連続で受賞していた賞となる。ルイス・ハミルトンは、コンストラクターズ選手権5連覇を達成したメルセデスのチーム代表トト・ヴォルフとともに檀上に上がった。トト・ヴォルフは「今年はこれまでで最もチャレンジングなシーズンであり、我々全員にとって試練の一年だった。チームメンバーの一人一人が腕を磨かなければならなかった」とコメント。「我々が両方のタイトルを獲得したという事実はチーム全体の信じられないほどのハードワークの証だ。私はこの成果を非常に誇りに思っており、この選手権に勝つ手助けをしてくれたブリックスワーク、ブラックリー、シュトゥットガルトの全員のためにこのトロフィーを授与することを誇りに持っている」「FIA表彰式の素晴らしいことは、多くの異なるモータースポーツのチャンピオンが一堂に会するイベントであることだ。今夜チャンピオンシップトロフィを受け取るために懸命に戦ってきた皆さんを心から祝福したい」イベントでは、他のFIA世界選手権のチャンピオンたちにもタイトルが与えられた。2019年にウィリアムズでF1デビューするジョージ・ラッセルはFIA F2選手権トロフィー、ジャン・エリック・ベルニュは、初のフォーミュラEタイトルを獲得。WRCではセバスチャン・ベッテルが6連覇。他にもヨハン・クリストファーソン(WRX)、ガブリエル・タルキーニ(WTCR)、ミック・シューマッハ(FIA F3)らトロフィーを受け取った。F1世界選手権でルイス・ハミルトンに次ぐ2位と3位でシーズンを終えたフェラーリのセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンも表彰された。